【ニュース】 会津中央病院、昭和村と連携し、オンデマンドバスと病院受診を結びつけた通院バスの運行を11月13日より開始 福島県会津若松市

2023.11.10
一般財団法人温知会 会津中央病院(福島県会津若松市、前田佳一郎院長)は、福島県昭和村(舟木幸一村長)と連携し、2023年11月13日より、オンデマンドバスと病院受診を結びつけた通院バスの運行を開始する。
同病院は診療科30科・病床数713床の総合病院で、第3次救命救急センターやがん治療センター・脳卒中センター・消化器病センターなどの⾼度医療を提供。

地方や山間部などの地域では、過疎化による公共交通の減少や、高齢化にともなう運転困難な人々の増加により、通院が困難な状況が多く見られ、社会問題になっているという。
今回の同取り組みでは、「医療×MaaS(Mobility as a Service:移動性サービス)」を検証し、近隣市町村とも連携しながら、地域医療の課題解決を目指すとしている。

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運行にあたっては、「からむんバス」(昭和村オンデマンドバス)や公共交通機関と連携、送迎バスの走行位置をネットから確認可能(遅延情報や送迎ツールとして利用)とするほか、バス乗車の予約・受診予約をDX化することで予約の簡素化・管理業務軽減も図るという。
近隣市町村とのオンデマンドバスとの連携についても検証する。

運行日時は2023年11月13日~(毎週月曜日、休診日を除く)。
運行ルートは金山町~昭和村~(博士トンネルを利用)~会津中央病院(会津若松市)。
片道距離は約72km、片道所用時間は約100分。
利用者は同病院に通院する人(受診、付き添い等)。
利用料金は無料。
利用申込は事前予約制(電話もしくは同病院Webサイトより)。
なお、2023年9⽉10⽇に会津美⾥町と昭和村を結ぶ「博⼠トンネル」(全⻑4,503m)が開通し、冬季の昭和村~会津若松市間の移動時間が約40分解消されたという。