【ニュース】 甲州タクシー、峡東地域で軽自動者EVタクシーの運行を開始、軽自動車の特性を活かすことで女性乗務員の獲得を強化 山梨県甲州市

2023.11.06
富士急グループの甲州タクシー株式会社(山梨県甲州市、河住敏社長)は2023年11月6日、山梨県の峡東地域で軽自動者EVタクシーの運行を開始、合わせて、軽自動車の特性を活かすことで、女性乗務員の獲得を強化する。

現在、タクシー業界の乗務員不足が社会問題化しており、特に地方部では乗務員の高齢化や、タクシー会社の廃業も少なくないという。
今回、同社では、タクシー車両の安全基準に適合した軽EVタクシーを新たに導入。
小回りの利く軽自動車が生活に密着した身近な車両で、多くの人が抵抗感無く運転できることや、タクシー乗務員が時間の融通の利く仕事であることをアピールすることで、男性乗務員が多いタクシー業界で女性乗務員を獲得、女性活躍の機会を積極的に提供するとしている。

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同社の調査によると、地方在住の女性の多くが軽自動車を普段運転しており、セダン等の従来型のタクシー車両を運転することに抵抗があることが分かったという。
タクシー車両は、安全基準に達しないエンジンの軽自動車の使用は認められていないが、今回、安全基準に適用した軽EV車両「日産サクラ」が販売されたことから、導入が可能となった。
今回導入する車両は、客席は天井も高く、前席との間隔も広いことから、快適に乗車することができるとしている。

軽EVタクシーの導入台数は2台。
運行拠点は山梨県甲州市。
運行方法は、主に市内の病院で待機し、電話で依頼を受けた通院や買い物目的の地元の乗客を送迎する。
運賃は初乗料金600円(1.272kmまで)、以降264m毎に90円(普通車料金と同額)。