【ニュース】 新潟工科大学・柏崎市立内郷小学校・JR東日本新潟支社、リノベーションプロジェクトで大きく生まれ変わる「石地」駅のオープニングセレモニーを11月10日に開催 新潟県柏崎市

2023.11.02
新潟工科大学(新潟県柏崎市、田邊裕治学長)・柏崎市立内郷小学校(新潟県柏崎市、高橋晴美校長)・東日本旅客鉄道株式会社新潟支社(新潟市中央区、白山弘子支社長)の3者は、柏崎地域の活性化を目指し、JR越後線「石地」駅開業111周年を記念し実施している「JR越後線石地駅 111th anniversary リノベーションプロジェクト」で、同プロジェクトにより大きく生まれ変わる同駅のオープニングセレモニーを2023年11月10日に開催する。

同プロジェクトは、2021年3月、新潟工科大学の4年生による柏崎地域の無人駅を題材とした卒業設計「そのとき、ここにて、おもう-柏崎地域無人駅15空間の再構築-」がJIA新潟卒業設計コンクールで銀賞を受賞したことを受け、JR「新潟」駅直結の商業施設内シェアスペース「MOYORe:」やJR「柏崎」駅等で各種展示等を行ったことがきっかけになったという。
同大学では、同支社とともに、同駅最寄りの同小学校と連携し、卒業設計を実現することになったとしている。

同小学校は、2023年度に5・6年生の年間を通じた総合的な学習の時間で、同卒業設計制作過程の追体験を取り入れ、地域との関わりを学びながら得られた成果物を地域に還元することで、地域への愛着を育む学習に取り組んできた。
同授業では、同支社による出前授業やJR「長岡」駅の見学等により、児童は身近にある鉄道について多くの知識を学んだ上で、同大学と同支社が中心となり、合計8回のワークショップを実施。
その後、児童とともに3要素(椅子・窓枠・駅名標)と駅舎外壁について、アイデア抽出・デザイン検討、制作を進めてきたという。

椅子は、窓枠から見える景色を最適な視野角で見ることができる位置に1脚の椅子を新規で配置。
窓枠は、ホーム先に見える景色を窓枠にフレーミングすることで、自然の風景画のように、四季を通じて鑑賞することが可能で、児童と大学生が共同で模様を彫りんだ。
駅名標は、石地地域の山や川などの地形を表現、素材は地域の杉を使用し、駅名には児童が集めた地域の石を詰め込んだという。
駅舎外壁は、文字のモザイクアートで「参加型デザインアート」を制作、地域の人々やプロジェクト関係者に対し、「石地駅への想いや思い出」「地域や大切な人への感謝の言葉」をテーマに募集したメッセージを掲載した。
なお、椅子・窓枠・駅名標は同大学が、駅舎外壁は同支社が制作。