【ニュース】 高野山宿坊協会など、「高野山宿坊協会 中央案内所」を複合型観光情報拠点としてリニューアルオープン 和歌山県高野町

2023.10.05
一般社団法人高野山宿坊協会(和歌山県高野町、山階清隆理事長)は、まちづくり会社の株式会社DMC高野山(和歌山県高野町、大田原博亮代表)協力のもと、「高野山宿坊協会 中央案内所」(和歌山県高野町)を2023年10月4日にリニューアルオープンした。

同案内所では、従来の宿坊予約や観光案内機能に加え、高野山の文化や歴史、自然をより深く体験できるアクティビティ情報を集約、事前予約も可能としている。
また、高野山の数多くの文化資源や伝統などの情報を最新ICTにより観光案内する機能も追加。
さらに、高野山・和歌山の伝統に基づく喫茶・物販など、高野山の観光・参拝に役立つ機能を取り揃えた複合型の観光情報拠点として、高野山の観光課題となっている体験情報の一元化・滞在時間の増加にも寄与するという。

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高野山は、ピーク時には約80万人が宿坊に宿泊する「一大宿泊参拝地」だったが、宿泊客は長期的に減少。
平成16年には世界遺産に登録され、観光入込客数は150万人規模に増加したものの、現在では平均滞在時間が短い「日帰り観光地」に変容し、観光消費額が縮小しているという。

こうした課題を解決するため、金剛峯寺や宿坊寺院・高野町・高野町観光協会・高野町商工会・地域金融機関の紀陽銀行などは、高野山内を奥の院・中央・西方の3つのエリアに分け、それぞれの特徴を活かした周遊環境を整備することで、体験情報の集約と滞在時間の増加を図る「三大ハブ拠点構想」を推進している。

2022年8月には西方エリアの拠点として「高野山デジタルミュージアム」を新設、2023年4月には奥の院エリアの拠点として「新中の橋会館」のリニューアルを実施した。
今回の同案内所のリニューアルは、中央エリアの拠点として、三大ハブ拠点構想の締めを飾るもの。
今後は、これら3拠点の連携を強化し、来訪客の周遊を促すことで、高野山の観光消費額の増加を図るとしている。

「高野山宿坊協会 中央案内所」の所在地は和歌山県伊都郡高野町高野山600番地。
延べ面積は342.41㎡。
営業時間は8時30分~17時、定休日は年末年始。