【ニュース】 JR東日本水戸支社など、JR常磐線「浪江」駅でバナメイエビの稚魚を放流し養殖を開始、稚魚の一部は列車荷物輸送「はこビュン」で輸送 福島県浪江町

2022.03.30
東日本旅客鉄道株式会社水戸支社(小川一路支社長)・JR東日本グループでベンチャーへの出資や協業を推進するJR東日本スタートアップ株式会社(東京都港区、柴田裕社長)・小型閉鎖循環式陸上養殖システムの設計・開発・製造と付帯サービスの開発・提供を行う株式会社ARK(東京都渋谷区、竹之下航洋社長)は、小型閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」を使用した再生可能エネルギーの使用による陸上養殖の実証実験を2022年2月22日よりJR常磐線「浪江」駅(福島県浪江町)で開始、3月31日に飼育するバナメイエビの稚魚を放流し、養殖を開始する。

また放流するバナメイエビの稚魚の一部は、列車荷物輸送「はこビュン」を活用して輸送。
「はこビュン」を活用することで、揺れの少ない状態かつ安定した温度帯での輸送を実現、陸上養殖の可能性をさらに広げる取組みの検証を行うという。

今回の実験では、鉄道敷地内での陸上養殖の生育状況、飼育したバナメイエビの出荷方法やシステム稼働の安定性を実証する。
2020年3月に全線運転再開したJR常磐線「浪江」駅を第1弾の実証実験場所とし、福島県浜通り地区での新たな地場産業の創出を目指す。
震災復興を進める同地区の漁港や、沿線自治体とも実証実験の情報提供などで連携を深めながら、各種イベントの開催や列車荷物輸送などを活用、成育したバナメイエビの首都圏エキナカ店舗での販売などを今後検討するとしている。

「はこビュン」でのバナメイエビ(稚魚)の輸送実施日は2022年3月31日。
輸送列車は「特急ひたち3号」(品川駅7時43分発~浪江駅11時
14分着)。
輸送箇所はJR常磐線「浪江」駅構内 陸上養殖設備。