【ニュース】 JR東日本水戸支社など、常磐線「浪江」駅で閉鎖循環式陸上養殖システムによるバナメイエビの養殖実証実験を2月22日より開始、日本初となる駅での水産養殖  福島県浪江町

2022.02.10
東日本旅客鉄道株式会社水戸支社(茨城県水戸市、小川一路支社長)、JR東日本のグループ会社でベンチャーへの出資や協業を推進するJR東日本スタートアップ株式会社(東京都港区、柴田裕社長)、小型閉鎖循環式陸上養殖システムの設計・開発・製造とその付帯サービスの開発・提供を手掛ける株式会社ARK(東京都渋谷区、竹之下航洋社長)の3社は、閉鎖循環式陸上養殖システム
「ARK」による再生可能エネルギーの使用による陸上養殖の実証実験を、2022年2月22日よりJR常磐線「浪江」駅(福島県浪江町)で開始する。

同実証実験では、陸上養殖システムを設置後、2022年3月中旬(予定)よりバナメイエビの稚魚を入れ、養殖をスタート。
まずは鉄道敷地内での陸上養殖の生育状況、飼育したバナメイエビの出荷方法やシステム稼働の安定性を実証する。
2020年3月に全線で運転再開したJR常磐線の同駅を第1弾の実証実験場所とし、福島県浜通り地区での新たな地場産業の創出を目指す。

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ARKは、JR東日本スタートアッププログラム2021で審査員特別賞を受賞したスタートアップ企業。
JR東日本グループが持つ遊休地などを活用し、小型閉鎖循環式陸上養殖による安心安全な究極の地産地消モデルの構築を行うことで、新しい地域産業の創造を目指す。
合わせて、再生可能エネルギーを使用した閉鎖循環式によるゼロエミッションの陸上養殖に挑戦することで、持続可能な水産資源の未来を目指し、SDGsへの貢献も推進できることから、JR東日本スタートアップとARKは資本業務提携に至っている。

小型閉鎖循環式の陸上養殖システムを活用することで、駅などあまり大きなスペースを有していない場所でも養殖が可能となり、無人駅などを新たな産業拠点とすることが出来るという。
震災復興を進める福島県浜通り地区の漁港や、沿線自治体とも実証実験の情報提供などで連携を深めながら、各種イベントの開催などを今後検討する。
また、列車荷物輸送などを活用し、生育したバナメイエビのエキナカ店舗での販売なども今後検討するという。