【ニュース】 日立製作所と西日本鉄道、公共交通機関利用者の行動変容を促す実証実験を3月17日より実施、ニューノーマルな社会に即し安全な移動と経済活性化を両立 福岡県福岡市

2021.03.11
株式会社日立製作所(東京都千代田区、東原敏昭社長)と西日本鉄道株式会社(福岡市博多区、倉富純男社長)は、ニューノーマルな社会に即した移動と経済の活性化を両立するため、日立独自の「ナッジ(促す)応用技術」を活用し、公共交通機関利用者の行動変容を促す実証実験を2021年3月17日より実施する。

同実証実験は、西鉄バスの天神・博多エリアを通る便を対象に、スマートフォンで利用可能なWebアプリを使用して実施。
参加者がWebアプリで経路検索を行うと、事前に入力した参加者の好みや天候を加味した交通混雑予報、商業施設のリアルタイム混雑情報、目的地への経路情報を組み合わせた、混雑を回避するルートや時間の過ごし方などの移動パターンが表示されるという。

ナッジの例としては、バスの混雑時に、利用者の好みに応じ、近隣の空いているカフェで利用できるクーポンを提供、混雑ピークを避けてカフェの利用を促すなど。
実証実験終了後、参加者へのアンケートやインタビューなどにより、ナッジした情報に基づき利用者が実際にどの程度行動を変化させたのか、受容性を検証する。

両社は、同実証実験を通じ、ストレスフリーな移動による交通機関利用者のQoL向上と同時に、移動の平準化や分散、商業サービスへの誘客やピークマネジメントを実現し、ニューノーマルな社会での持続可能な公共交通モデルの構築と、地域経済の活性化に貢献するとしている。