【ニュース】 佐川急便とJR北海道、北海道新幹線を使用した貨客混載輸送を検討、「新函館北斗」駅~「新青森」駅間で3月上旬に実車検証を予定 北海道函館市

2020.02.14
宅配便荷物を在来線旅客列車で運ぶ貨客混載輸送に取り組んでいる佐川急便株式会社(京都市南区、本村正秀社長)と北海道旅客鉄道株式会社(札幌市中央区、島田修社長)は、次のステップとして北海道新幹線を使用した輸送を検討、一定程度の進捗がみられたと発表した。
事業化については、実車検証の結果などを踏まえ、関係機関等と調整するという。

両社は昨年4月、JR北海道の宗谷線「稚内」駅~「幌延」駅間で、幌延町向けの宅配便荷物を旅客列車で運ぶ貨客混載輸送事業を開始。
現在は、1日あたり約50~60個の宅配便を輸送している。

佐川急便では、北海道・本州間の輸送ネットワークの効率化による配送品質の向上を図り、これまでより短いリードタイムでの輸送を可能にする新しいサービス展開の実現を目指してきた。
JR北海道としても、北海道新幹線を有効活用できることから、取り組むことにしたという。

検討中のスキームは、北海道新幹線「新函館北斗」駅~「新青森」駅間で、客室内へ宅配便荷物を収納した専用ボックスを積載し、輸送するというもの。
3月上旬に実車検証の実施を予定しているという。