【ニュース】 JR西日本、2020年春運行開始予定の「新たな長距離列車」の車内デザインを発表、フルフラットシートなど車両ごとに異なる座席タイプ 大阪府大阪市

2018.05.24
西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、来島達夫社長)は5月23日、2020年春の運行開始に向け準備を進めている「新たな長距離列車」の車内デザインを発表した。
同社では、先日発表した「JR西日本グループ中期経営計画2022」で、地域との対話と連携を通じ、観光を中心に西日本各エリアの活性化に貢献することを掲げており、同列車の運行もその一環。

同車両は、117系6両1編成を改造するもので、座席・定員は全車指定席・90名程度。
「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の楽しさを知ってもらえる車両を目指す。
1両ごとに異なる座席タイプを配置、シンプルながら快適性が高く、落ち着いた車内空間を提供するとともに、座席は車窓から沿線の風景を楽しめる配置とする。

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6号車(グリーン個室)には個室を5室配置、うち1室は1名用個室とする。
5号車(普通車)にはサンライズエクスプレスの「ノビノビ座席」同様、横になりくつろげるフルフラットシート・車椅子対応座席・多機能トイレを配置。
4号車はフリースペースとし、テーブルや着席スペースを複数設置、グループで利用可能なボックス席も設置する。
3号車(普通車)にはコンパートメント・2列+2列シートを配置。
2号車(普通車)には5号車・3号車と同様のフルフラットシート・2列+2列シートを配置、女性更衣室・女性専用トイレを配置する。
1号車(グリーン車)には1列+1列シートを配置、向かい合う2つの座席を1名で利用できる広々とした空間を提供するという(2つの背もたれを倒すことでベッドへの転換が可能)。

運行エリア(例)は、京阪神~山陰方面、京阪神~山陽方面など。
臨時列車として、期間を定め複数の区間を運行予定としている。