【ニュース】 酒田市で「生活協同組合 庄内親生会」が発足、生活クラブに供給する消費材を生産者自らも購入 山形県酒田市

2017.12.22
酒田市で12月16日、「生活協同組合 庄内親生会」が発足、創立総会を開催した。
同会では、山形県庄内地方で生活クラブ生協の消費材(商品)の生産者が集まり、自分たちが生産し生活クラブに供給する消費材を、生産者自らも購入する。

生活クラブ生協連合会は、北海道から兵庫県まで32の単位生協が参加する生協連合会。
各地の生活クラブ生協が組合員に供給する消費材(商品)の開発や受発注、物流等の業務を、生活クラブ連合会が共同事業として担っている。
20171222生活協同組合

酒田市・遊佐町を中心とする山形県庄内地方は、生活クラブ連合会が供給する米、農産物・農産加工品、豚肉・豚肉加工品など、数多くの基幹品目を生産する「主力産地」のひとつ。
一方、生活クラブ生協は、主に首都圏等の都市部を中心に組合員組織が作られ、そこから各地方へひろがってきた経緯があり、都市部から離れた庄内地方には生活クラブ生協が無かったという。

「生活協同組合 庄内親生会」設立発起人会代表で、株式会社平田牧場(酒田市)の新田嘉七社長は、「私たち庄内の生産者は、40数年間に渡って生活クラブ生協に消費材を供給してきた。しかし庄内には生活クラブ生協が無いため、自分たちの作った消費材を自分たちで共同購入することができない状態が続いていた。生産者が自分たちの手で生活協同組合を組織する全国的にも例を見ない取り組みで、困難が待ち受けているかもしれないが、成功に導きたい。」と挨拶した。

この日までに集まった賛同人は616人。
昨年から1年間かけて、農業や仕事の合間を縫って10回の発起人会を開催、生協づくりの意義や運営の仕組み、配送の方法について議論を重ね、この創立総会を迎えたという。
創立総会は全議案を賛成多数で決定し、「生活協同組合庄内親生会」が誕生。
今後は、山形県の認可と生活クラブ生協連合会への加入手続きを経て、2018年4月から共同購入事業を開始する予定としている。