【ニュース】 楢葉町大谷行政区、学生ボランティアが稲刈りを実施、10月14日~15日に東京で開催されるイベント「福島フェス」で来場者に収穫米を無料配布 福島県楢葉町

2017.10.10
米の営農再開から2年目を迎えた福島県楢葉町の大谷行政区(猪狩一副行政区長)は9月30日、県外から募った学生ボランティア11人による稲刈りを実施した。
収穫した米は全て放射性物質検査を行い、10月14日~15日に東京・港区の六本木ヒルズで開催されるイベント「福島フェス」で来場者に無料配布し、楢葉町のPRを行う。

刈り取った稲は今年5月13日、同じくボランティアで同地区を訪れた県外の学生が植えたもの。
約4カ月半を経て大きく育った米(品種:天のつぶ)を刈り取った。
20171010楢葉町

収穫では、生まれて初めて鎌を手にする学生も多く、恐々とした手つきで生産者に指導を受けていたが、刈り取りが進むにつれて大きな刃の扱いにも慣れ、あちこちからザクザクと小気味いい音が聞こえるように。
ぬかるんだ土に足をとられ苦戦しながらも、しっかり腰の入った姿勢で刈り取りを続け、約2時間の手作業で3分の1ほどの面積を刈り終えたという。

5月の田植えに続いて参加した学生は、「自分たちで植え稲を丁寧に育ててもらい、こんなにも立派なお米に育ったと思うと感慨深かったです。」「稲刈りは大変な作業だと思いました。収穫したお米を多くの人に食べてもらいたいという思いを強く感じました。」と話した。

なお、参加した学生は、収穫した米の袋詰め作業や、地元の人々と触れ合う「民泊」、清掃作業なども体験。
食事や会話を通じ、地元の人々との交流を楽しんだという。