【ニュース】 スーパーホテルクリーン、国産の自動噴霧除菌装置「ウイルスガードユニット キリキリン」をいけうちと共同開発、3月29日より法人向けに販売 東京都中央区

2021.03.25
ビジネスホテルを全国展開する株式会社スーパーホテル(大阪市西区、山本健策社長)傘下で清掃業を手掛ける株式会社スーパーホテルクリーン(東京都中央区、安藤周二代表)は、霧状の除菌剤を衣服に向けて自動噴霧する除菌装置「ウイルスガードユニット キリキリン」を、産業用ノズル国内トップメーカーの株式会社いけうち(大阪市西区、中井志郎社長)と共同開発、2021年3月29日より法人向けに販売する。

同製品は、高さ133cmの縦型の親機と子機を、向かい合わせてゲートのように置くタイプで、施設入り口の室内両脇に設置し、人が通るとセンサーが反応。
親機と子機それぞれ5カ所に取り付けた計10個のノズルから、人の衣服に向けて除菌剤を約3秒間噴霧する。
服が濡れにくい仕様で、頭や顔に除菌剤がかかる不快感をなくすため、首下から足元の衣服に向けて噴霧。
衣服や足元に付いたウイルスへの対策が可能で、チリや花粉などは水分に触れて地面に落ち、舞い飛ばなくなるとしている。

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1回の噴射量は12.5ミリリットルで、1,600回分の薬液をタンクに充填することが可能。
除菌剤はイオン水やオゾン水など、現在コロナウイルス対策として流通している5種類を用意し、選択可能とした。
除菌剤の価格は20リットル分で税込1,760円~、消費電力は140ワットで家庭用の加湿器並み(月400円、4万8,000回使用と仮定)に低い運用コストだという。

販売先は、不特定多数の人が集まる商業施設やホテル、駅や空港などの交通関連施設、大型イベント会場ほか各種施設を想定。
販売価格は親機・子機セットで税込220万円(耐用年数は7年間)で、購入後は部品チェックを定期的に行う保守メンテナンスサービスを有償(税込月額1万1,440円)で実施する。
初年度(発売日から1年間)の販売目標は1,000台で、販売のほか、5年契約のリースにも対応するという。

なお同社は、「スーパーホテル」約60店舗の清掃をはじめ、老舗高級ホテルやビル運営会社などを取引先とし、清掃業を広く展開している。
コロナ禍にあって、国産で同様の装置が無いことに課題を感じ、今回、同製品を開発した。
国内メーカーの製品であれば、薬液の補充やメンテナンス、日本のおもてなしに対応するきめ細かな設計など、海外メーカーに負けない強みを発揮できるという。