【ニュース】 西東京バスとヤマト運輸、あきる野市と檜原村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」の実証運行を開始 東京都檜原村

2019.11.05
西東京バス株式会社(東京都八王子市、井上晋一社長)とヤマト運輸株式会社(東京都中央区、栗栖利蔵社長)は11月1日、東京都あきる野市と東京都檜原村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」の実証運行を開始、西東京バス五日市営業所第一車庫で出発式を実施した。

西東京バスが運行する「武蔵五日市駅」バス停~「数馬」バス停間のローカル線は、同市と同村を結ぶ唯一の公共交通機関だが、人口減などにより乗車人数が減少。
一方、ヤマト運輸は、同市五日市と同村で宅急便を配達する際、あきる野五日市センターと現地の間を片道約40分かけて1日3回往復するため、セールスドライバーにとって大きな負担になっており、サービス品質を維持しながら集配の効率化を図ることが課題となっていた。

今回の実証運行は、路線バスの車内スペースを活用して宅急便を輸送する「客貨混載」で、同路線の「西小中野」バス停(ヤマト運輸あきる野五日市センター最寄りのバス停)~「数馬」バス停間で実施する。

これにより、西東京バスは宅急便の輸送による新たな収入源が確保され、安定的な運行により生活基盤を維持できるほか、ヤマト運輸はセールスドライバーの運転時間削減により、利用客との接点を増やし、要望により柔軟に対応することで、サービスの向上を図るだけでなく、CO2排出量の削減につなげるとしている。

実証運行期間は11月1日~30日(平日のみ)。
対象路線バスは西東京バス(武蔵五日市駅~払沢の滝~数馬)、積載区間は「西小中野」バス停(東京都あきる野市)~「数馬」バス停(東京都檜原村)間約25.55km。
今後は、同実証運行で課題を検証し、2020年の本格運行開始を目指す。