【ニュース】 京王電鉄、高山グリーンホテルと提携、ホテル施設のリニューアルや人的連携などを推進 岐阜県高山市

2017.05.10
京王電鉄株式会社(東京都多摩市、紅村康社長)は、株式会社高山グリーンホテル(岐阜県高山市、新谷政晴社長)及びその株主と、4月28日付で提携基本契約を締結したと発表した。
同契約は将来的な資本提携を前提としたもの。
中央道を中心とするインバウンド戦略の推進と、地域との連携強化が目的。

京王電鉄では昨年、中部地方の魅力を伝えるための観光案内所を新宿に開業したほか、新宿から高山などを経由し金沢・富山へ至るルートを三つ星日本アルプスラインと名付け、バス乗車券を販売するなど、中央道を中心としたインバウンド戦略を推進している。
また京王グループでは、1998年より高速バス路線「飛騨高山線」を運行しており、高山市と京王グループとの関係は深く、また高山市は近年、国内外からの観光客・宿泊客が増加しており、成長が期待できるマーケットだという。

同市で40年以上の営業実績を有する高山グリーンホテルは、市内の中心的ホテルとしてブランド力が強く、地域との関係性も深い老舗ホテル。
今回の契約締結により、両社が持つノウハウやネットワークを活用することで、京王電鉄が進めるインバウンド戦略に弾みをつけるとともに、高山グリーンホテルの営業力・収益力の向上を図り、あわせて同市を中心とした地域の活性化にも貢献できるとしている。

両社は、今回の契約締結に先立ち、両社の連携のあり方について協議を重ねるとともに、高山グリーンホテルの将来に向けた営業戦略等について検討を継続してきた。
今後は、客室主体の新たな施設の建設やレストランのリニューアル、地域最大規模の土産物店「物産館」の移設・リニューアルなど、既存施設のリニューアルに連携して取り組んでいくとしている。
また、営業面・運営面での人的な連携もスタートさせる予定だという。

高山グリーンホテルの所在地は岐阜県高山市西之一色町1丁目180番地、交通はJR「高山」駅より徒歩約5分。
敷地面積は約3万㎡、延床面積は約3万5,800㎡。
客室数は207室、付帯施設はレストラン7店舗・宴会場13会場・土産物店1ヶ所・大浴場2ヶ所。
開業年は1973年。