【ニュース】 東急不動産など、学生レジデンスで実施した「あぶら」の摂取による健康効果の共同研究が「第80回日本栄養・食糧学会大会」でトピックス賞を受賞 神奈川県川崎市
2026.05.20
東急不動産株式会社(東京都渋谷区、田中辰明社長)、明治大学(東京都千代田区、上野正雄学長)、株式会社学生情報センター(京都市下京区、吉野一樹社長)の3者は、学生レジデンス「キャンパスヴィレッジ生田」(川崎市中原区)で実施した「あぶら」の摂取による健康効果に関連した実証実験による共同研究が「第80回日本栄養・食糧学会大会」でトピックス賞を受賞したと発表した。
同研究は、明治大学農学部准教授・金子賢太朗研究室主導のもと、同物件で提供される食事メニューを活用し、食事摂取による健康効果の測定と評価を産学連携で実証したもの。

近年、食事が代謝や生活習慣病だけでなく、睡眠の質にも影響を与えることが注目されている。
しかし、脂質の「量」だけでなく「構造」の違いが睡眠や健康にどう関与するのかについては、十分に明らかになっていなかったという。
同研究では、脂肪酸組成が似ている一方、脂質構造が異なるラードと牛脂に着目。
同物件に入居する学生を対象に4週間の介入試験を行い、ラードベースまたは牛脂ベースの平日夕食を提供することで、睡眠への影響を検証した。
さらに、マウスにも精製ラードまたは精製牛脂を含む飼料を4週間与え、睡眠を解析。
その結果、ラードベースの夕食を摂取した学生では、牛脂群や自由選択食群と比較して睡眠スコアが一貫して高いことが分かった一方で、体重や血糖変動、皮膚パラメータに大きな差はみられなかったとしている。
また、マウス実験でも、ラード摂取により休息期の睡眠量が増加し、睡眠の連続性も高まった。
これらの結果は、脂質の構造的な違いが、ヒトとマウスの双方で睡眠の質に影響し得ることを示しているという。
同研究は、食事脂質(あぶら)を単に「多い・少ない」という観点だけではなく、「どのような構造をもつか」という視点で捉えることの重要性を示したもの。
脂質の構造的特徴を理解し食生活に活かすことは、新たな栄養戦略につながることが期待されている。













