【ニュース】 うみらぼ、宿泊設備やコワーキングスペースを備えた複合リトリート施設「うみらぼ」をプレオープン、オープニングセレモニーを開催 三重県志摩市

2024.03.05
うみらぼ株式会社(三重県志摩市、川野晃太代表)は2024年3月2日、宿泊設備やコワーキングスペースを備えた複合リトリート施設「うみらぼ」(三重県志摩市)をプレオープン、オープニングセレモニーを開催した。

同施設が位置する英虞湾(あごわん)では、明治期以降、真珠養殖が盛んに行われ、全盛期には約1,300の真珠養殖場があったが、市場の急速なグローバル化や海洋環境の悪化により、現在では多くの真珠養殖場が廃業、湾内には約300の養殖場の空き家が残されている。
離島が多く、複雑な地形の湾内の空き養殖場には、陸路で工事業者が近づけず、家屋解体後のごみ処理に船が必要なことから、撤去に莫大な費用を要することで廃墟化・放置が深刻な地域課題となっているという。

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同施設の前身も真珠養殖場で、同市出身の川野代表は「祖父、父が営んでいた真珠養殖場を新たな形で再生し、志摩の発展に寄与したい」との思いから、真珠養殖場を再生するプロジェクトを始動、数年前から老朽化した養殖場のリノベーションを開始した。
隠れ家のような複合リトリート施設として生まれ変わった同施設では、ワーケーションやリモートワークといった新たな働き方に合わせた価値を提供するとしている。

英虞湾はリアス式海岸となっており、入り江が複雑に入り組んでいる形のため、波が立ちにくく1年を通して穏やかに過ごせることなどから、同施設では、テントを利用するキャンプスタイルと、1棟貸切スタイルの宿泊プランを用意。
企業合宿やワーケーションなど、目的に応じた宿泊プランを選択可能で、穏やかな海を眼前にしたヨガやサウナも体験できるとしている。
真珠養殖経験者やパールディレクターの指導を受けながら、アコヤ貝の中から真珠を採珠する体験なども用意するという。

オープニングセレモニーでは、行政関係者をはじめ、地域企業関係者が出席し、完成した同施設のお披露目を実施。
出席者からは、伊勢志摩の深刻な地域課題となっている海辺の空き家問題や、過疎化解消に対する期待の声が寄せられたという。