【ニュース】 名古屋鉄道と名鉄グループ、名鉄瀬戸線沿線を舞台に「瀬戸線沿線価値向上プロジェクト」を3月中旬より開始 愛知県瀬戸市

2024.03.01
名古屋鉄道株式会社(名古屋市中村区、髙﨑裕樹社長)と名鉄グループは、「栄町」駅(名古屋市東区)~「尾張瀬戸」駅(愛知県瀬戸市)を結ぶ名鉄瀬戸線沿線を舞台に「瀬戸線沿線価値向上プロジェクト」を2024年3月中旬より開始する。

同プロジェクトでは、同線が同社唯一の独立した線区であることから、新しい試みにチャレンジしやすい環境にあるため、同線を名鉄全線のモデル線区として位置づけ、他の線区に先駆けた各種施策に取り組むとともに、沿線自治体や教育機関、各事業者等の地域の人々と連携し、同線沿線の新たな価値創造による活性化に取り組むという。

同プロジェクトのうち、「持続可能な線区を目指すプロジェクト」では、より安全で安心な線区を目指すとともに、労働力減少に対し人と技術を融合することによる近代化を進め、持続可能な線区を目指す。
また、駅・車両設備の省エネルギー化や新技術を活用した回生電力の有効活用等で環境負荷をより少なくするほか、利用しやすい鉄道を目指し、デジタル技術を活用するなど、時代に合わせたシームレスで多様なサービスの提供も目指すとしている。

「『訪れたい人』『住みたい人』」を増やすプロジェクトでは、「大曽根」駅に結節する交通事業者と共に、公共交通の利用促進に取り組むほか、「ミュープラット大曽根」が同駅周辺の商業施設や商店街等と連携したイベントの開催も検討。
同線の歴史を語るうえで欠かせない「瀬戸焼」についても、瀬戸のものづくり文化や「せとめし」等のコンテンツを活用し観光活性化を図る。
「清水」駅~「尼ケ坂」駅高架下に連なる「SAKUMACHI 商店街」では、地域の人々や連携先の協力を得ながら、にぎわいの交流拠点形成を進めるという。
健康都市を目指す尾張旭市では、健康増進や賑わい創出に共に取り組むことで、魅力あるまちづくりを応援。
その他、働く子育て世代をサポートする名鉄スマイルプラスなどと連携し、暮らしに役立つ情報の発信やイベントの開催などを実施、沿線の教育機関と連携し、沿線を盛り上げる様々な活動も実施するという。
現在、「小幡」駅~「大森・金城学院前」駅間で進められている立体交差事業で生まれる「喜多山」駅周辺の高架下と周辺用地等の新たな空間についても、まちづくり視点でエリアの価値向上につながる利活用方法の検討を進めるとしている。

なお、同線沿線の情報を発信する専用サイトも立ち上げるという。