【ニュース】 UCC上島珈琲、富士工場で水素を熱源とする大型焙煎機を導入、NEDOの助成事業採択を受け官民一体で取り組み 静岡県富士市

2023.09.26
UCC上島珈琲株式会社(神戸市中央区、朝田文彦社長)は、レギュラーコーヒー製造の主力工場「UCC富士工場」(静岡県富士市
)で水素を熱源とする大型焙煎機を導入する。
運転開始は2025年4月の予定。

コーヒーの焙煎プロセスの熱源には、一般的に天然ガスが使用されているが、同社では燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素を熱源とする焙煎機や、水素バーナーの開発・実装を進めている。
なお同取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業採択を受け、官民一体となって取り組んでいる事業だという。

水素を熱源とする大型焙煎機の主な特長は、水素焙煎時の燃料由来の二酸化炭素排出ゼロ(熱源を100%水素にした場合)、ハイブリッドバーナー(都市ガスやLPGと水素を混合して使用可能)で多様な水素化ニーズに対応、独自の味覚特徴(従来の熱源による焙煎との味覚差について研究中)など。
製造能力は年間約6,000t(予定)。
総事業費は約10億円。