【ニュース】 YKK不動産、黒部市で整備を進める「パッシブタウン」第5期街区の建設にあたり、富山県と「県産材の利用に関する建築物木材利用促進協定」を締結 富山県黒部市

2023.09.25
YKK不動産株式会社(東京都千代田区、志水宏朗社長)は2023年9月22日、黒部市で整備を進める「パッシブタウン」第5期街区の建設にあたり、富山県(新田八朗知事)と「県産材の利用に関する建築物木材利用促進協定」を締結した。

同協定は、2021年10月1日に施行された「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」で創設された協定制度。
同県が同協定を締結するのは今回が初となる。

同協定により、同社はパッシブタウン第5期街区の建築物に同県産材を積極的に活用することにより、2050年カーボンニュートラルの実現や地域山村の活性化に貢献。
合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(クリーンウッド法)に規定された合法伐採木材等の利用を促進することにより、SDGsにも貢献するとしている。
一方、同県は木造建築に関する技術的助言や木材調達などの情報支援を行うほか、同協定に基づく同社の取組を優良事例として積極的に広報する。

「パッシブタウン」は、同社が同市で取り組む、風や地下水などの自然エネルギーを最大限に活用したローエネルギーな「まちづくり・すまいづくり」。
2013年発表時のマスタープランでは2025年までに全9街区・250戸を計画、その後、2016年の第3街区計画時に全6街区・250戸に計画を修正、2023年時点で第1~3街区として117戸、第4街区にはYKKグループ事業所内保育施設「たんぽぽ保育園」が竣工している。

第5期街区は、第5・第6期街区の予定地を使用し、「パッシブタウン」では最終・最大の街区となるもの。
第1~3街区で得られた知見やデータにもとづくパッシブデザインをベースに、水素エネルギー供給システム「Power to Gas」を日本で初めて集合住宅に実装、太陽光による創エネと「Power to
Gas」による再生可能エネルギーのシーズンシフトに加え、同県産木材を利用した北陸地域初となる木造中高層集合住宅とすることにより、カーボンニュートラルの実現を目指す。

なお同社では、「伐(き)って、使って、植えて、育てる」という森林資源循環サイクルの一助となるよう、2023年9月23日、第5期街区建設用に木材を調達した新川地域の伐採跡地で、「優良無花粉スギ 立山 森の輝き」の苗木200本を植林した。

協定の有効期間は2023年9月22日~2025年3月31日。