【ニュース】 小田急電鉄、イノベーションラボを通じた提案が倉吉市の公募型プロポーザルに採択、地方創生サポート事業をスタート 鳥取県倉吉市

2023.07.19
小田急電鉄株式会社(東京都新宿区、星野晃司社長)は、個人のエンパワーメントを目的にリサーチや情報発信、ソリューション開発を担うイノベーションラボ「IFLATs(アイフラッツ)」を通じた提案が、倉吉市(広田一恭市長)の「ひとを育て、まちを育てる、くらしよし倉吉プロジェクト推進業務公募型プロポーザル」に採択、2023年7月19日~2024年3月31日の期間、同市で人材育成を起点とした地方創生の加速と持続的なまちの発展に取り組む。

アイフラッツでは、2022年度に同市とともに、宿泊型人材育成プログラム「iVision Session」を実施。
同セッションでは、参加者が個人の内面に向き合うことにより、自身のウェルビーイングを認識し、参加者間の対話を通じて多様性の理解を深めた上で、地方創生に取り組んだ。
参加した市民からは、参加者間の交流の活発化、地域の魅力の再認識などの効果に加え、2025年春の「鳥取県立美術館」開業を契機とし、発信力を強化したいという声が上がったという。

同市では、若年層の社会減、人口流出等による人手不足や、若者にとって魅力のある仕事の創出が課題になっている。
同公募業務は、人材育成を中心に魅力の発信やデジタル環境整備などの全4事業を連動させ、相乗効果の発揮を通じ、市民が主体となる自走型の地方創生を支援するというもの。

このうち、「中核人材育成事業/iVision Session」では、2022年度の参加者の中心だった市内の経営者に加え、若年層や女性の志望者を含め、将来事業を自走する際の中核人材を育成する。

「倉吉の魅力発見・データ整備事業」では、地域住民から倉吉の魅力を再発見・認識に繋がる取り組みを実施。
具体的には、全国80以上の街でインナーブランディングを目的にガイドブックを手掛けた株式会社EDITORSの専門家チームと市民が街の特徴・魅力を引き出した「倉吉本」を発売するほか、並行してワークショップを実施し、地域商材開発も進める。

「デジタル教育事業」では、若年層・女性を主な対象としたデジタル教育を行い、市外へ発注してきた地域サイトの運営等の内製化による市内就労の創出や、地域ITコンテンツの運営体制の構築に取り組む。

「バーチャル倉吉事業」では、仮想空間上に鳥取県立美術館を再現、倉吉市の魅力とともに美術館のバーチャル体験を可能にするという。