【ニュース】 京福電気鉄道、右京区水尾の柚子を使用したオリジナルクラフトビール「らんでん麦酒」を発売 京都府京都市

2022.12.22
京福電気鉄道株式会社(京都市中京区、大塚憲郎社長)は、2022年12月22日、京都市右京区水尾で収穫された柚子を使用したオリジナルクラフトビール「らんでん麦酒」を発売する。
同事業は、右京区の仲立ちにより、観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の採択事業として実施するもの。

水尾は愛宕山のふもとにあり、平安時代前期にさかのぼる長い歴史をもつ集落で、豊かな自然に恵まれていることから、清和天皇をはじめ多くの人々に愛されてきたという。
また、水尾で産出した柚子は高級食材として知られているが、高齢化や過疎化などで生産者が不足、近年は出荷量が減少している。

一方、「沿線深耕」を営業戦略の柱とする同社は、「映像・映画のまち太秦」「鹿王院夜間特別拝観」など、地域独自の資源を活用した魅力創出や発信に取り組むと同時に、アフターコロナの時代を見据え、地元産品を活用した新たな嵐山名物の開発を目指してきたという。

同商品の開発にあたっては、クラフトビール製造に定評のある六甲ビール醸造所(有限会社アイエヌインターナショナル、神戸市北区、中島学社長)の協力を得た。
パッケージデザインは、嵐山駅キモノフォレストの京友禅柄を提供している株式会社亀田富染工場「Pagong」(京都市右京区、亀田富博社長)が担当、キモノフォレストとの一体的なイメージを表現したという。

発売日となる12月22日には、嵐電「嵐山」駅で無料の試飲会を実施するとともに、当日が二十四節気の冬至にあたることから、同駅構内の「嵐山温泉『駅の足湯』」で「足湯の柚子湯」を3年ぶりに開催。
今回の柚子湯は、水尾特産品加工組合(京都市右京区、松尾史弘組合長)の協力により、水尾の柚子の中でも種から栽培する希少価値の高い「実生柚子」を使用するという。

「らんでん麦酒(らんでんビール)」の内容量は350ml。
アルコール分は5.0%。
販売価格は1缶500円(消費税込)。
販売場所は嵐電「嵐山」駅構内店舗「らんでんや」。