【ニュース】 近鉄不動産など、「近鉄ふぁーむ 花吉野」で1週間先のトマトの収穫量を予測する実証実験を実施、AIと動画解析の技術を活用 奈良県大淀町

2022.10.06
近鉄不動産株式会社(大阪市天王寺区、倉橋孝壽社長)・東日本電信電話株式会社(東京都新宿区、澁谷直樹社長)・株式会社NTTアグリテクノロジー(東京都新宿区、酒井大雅社長)の3社は、
2022年10月6日~2023年3月31日の期間、近鉄不動産が運営する「近鉄ふぁーむ 花吉野」(奈良県大淀町)で、1週間先のトマトの収穫量を予測する実証実験を実施する。

近鉄不動産では、同施設で、水分量をコントロールして糖度を高めたトマト等の野菜を2012年7月より生産。
同施設では現在、トマトを出荷する際、取引先へ出荷予定日の1週間前に出荷量を通知する必要があり、栽培責任者がトマトの熟度状態を基に、ハウス全体の収穫量を予測し、決定している。

しかし、熟度状態による収穫量の予測は、栽培責任者の経験に左右されるだけでなく、気温や日照量等の環境要因の影響も受けることから、ハウス全体の収穫量を予測することが難しく、収穫量の予測誤差による出荷時の欠品や廃棄ロスの恐れがあったという。

近鉄不動産では、今回、これらの課題解決に向け、NTT東日本と
NTTアグリテクノロジーのAIと動画解析の技術を活用することで、1週間先のトマトの収穫量の予測精度が向上し、複数ある取引先への出荷量の最適化や、効率的な作業人員の配置ができるとしている。
今回の実証実験により、安定した農業経営と農産物の供給、農業の持続的な発展を目指す。