【ニュース】 西濃運輸、東京九州フェリーを利用した輸送を開始、災害時などに備えBCP対策 福岡県北九州市

2022.03.04
商業物流サービス事業を手掛ける西濃運輸株式会社(岐阜県大垣市、小寺康久社長)はこのほど、2021年7月に横須賀~新門司間で新航路を開設した東京九州フェリー(北九州市門司区、小笠原朗社長)を利用した定期輸送を開始した。

フェリー輸送には、大容量のスピード輸送、安全・安定の輸送品質、労働力の省力化、環境にやさしい輸送といったメリットがある。
災害時の機能継続や早期復旧機能の確立を図るため、BCP(事業継続計画)対策の観点から、今回の利用が可能になったという。

同取り組みは、西濃運輸横浜南支店を出発地として横須賀港までは陸送(約15km)、横須賀港から新門司港まではフェリー輸送(約980km)、新門司港から九州西濃運輸鳥栖北支店までは陸送(約
95km)で、全行程の約90%が海上輸送。
また、シャーシ輸送となるため、フェリーでの輸送部分は無人車航送となる。

具体的には、東京九州フェリーの物流部門会社・マリネックス株式会社(大阪市北区、能戸昇志社長)の車両を利用し、1日1台(月曜日から金曜日までの週5台)で開始、新門司港到着後は、佐賀県鳥栖市内のターミナルまで持ち込み、九州全域に3日目配達を行うスケジュールとしている。
3日目配達は鉄道輸送と同様だが、陸路で災害が発生した場合でも物流を止めることなく荷物を届けることができるという。