【ニュース】 川崎市多摩区、川崎市青少年科学館元館長で科学館・プラネタリウム界の発展に大きな影響を与えた若宮崇令氏のドキュメンタリー動画を公式YouTubeチャンネルで公開 神奈川県川崎市

2022.02.07
川崎市多摩区は、川崎市青少年科学館の開館50周年を記念し、同館元館長で科学館・プラネタリウム界の発展に大きな影響を与えた、若宮崇令氏の生い立ちから現在に至るまでに迫ったドキュメンタリー動画「多摩区偉人伝~川崎市青少年科学館 元館長 若宮崇令篇~」を制作、2月4日より多摩区公式YouTubeチャンネルで公開した。

同施設は1971年8月、当時はまだ珍しいプラネタリウムを導入した青少年科学館として川崎市多摩区に開館。
その後、1983年に同市の自然に関する展示室や実験室、天体観測室などを備えた本館が完成し、2012年には同市出身の世界的プラネタリウムクリエーター・大平貴之氏が開発した、世界で唯一の最新鋭のプラネタリウム投影機「MEGASTAR–Ⅲ FUSION」を導入、全面リニューアルを行っている。

館内では、世界最高水準のリアルな星空とともに「生解説」が楽しめるプラネタリウムや、生田緑地や多摩川の動植物について学べる展示室、サイエンスワークショップ などが人気を集め、市内外を問わず多くの家族連れで賑わい、年間来館者数は約17万8,000人(2020年度)に達しているという。

元館長の若宮氏は、川崎の子どもたちに本物の星空を見てもらいたいと、プラネタリウムだけでなく、天体観測会やワークショップなどを頻繁に開催、1971年の開館と同時に、幼児から小学校・中学校の各学年にあわせた「学習投影」を開始。
当時、学習投影を実施するプラネタリウムはいくつかあったが、学習指導要領に基づき、各学年別の学習投影を実施したのは、若宮氏が初めてだったという。
また、より分かりやすい学習投影のため、全市立小学校の風景スライドを全国で初めて導入したり、新しい投影機を手作りするなど、様々な工夫をとり入れ、子どもたちに星の魅力を伝えてきた。

今回公開した動画では、開館当時から科学館の礎を築いてきた同氏の生い立ちから現在に至るまでに迫る。
プラネタリウム解説の極意や、同氏の考える博物館の在り方など、今なお受け継がれる同氏の教えや言葉、また、大平貴之氏はじめ、これまで多くの人に影響を与えた同氏の人物像を紐解いていくとしている。