2021.11.17
オーダーキッチンや家具などを手掛ける株式会社藤岡木工所（岐阜県山県市、藤岡功代表）はこのほど、循環型素材の紙「リッチライト」からできた屋外用キッチン「SOTOTO」を発売した。

「リッチライト」は、アメリカのリッチライト社が約70年以上前に産業機械製作や木型製作のために開発したもの。
世界基準のFSC認証林から生産された製品であることが保証されている。
耐久性や加工性に優れ、多目的で持続可能な紙材に樹脂を含侵させた素材で、現在では航空宇宙や海洋、アクションスポーツ、料理、建築、デザイン、機械工作や自動車製造など高品質な表面材としてあらゆるシーンで活用されているという。

近年、日本では、コロナ禍の影響などにより、感染リスクの少ないアウトドアレジャーが注目され、庭やテラス、屋上でバーベキューやキャンプを楽しむ人が増加。
しかし、屋外にはキッチンがないことが多く、屋内外を何度も往復しなければならないほか、屋外にキッチンがあっても、木製のものでは1～2年で腐るなどの問題があったという。

こうした中、同社では今回、家族や仲間とより快適にスタイリッシュに過ごすことができ、かつ循環型社会の実現にも寄与するペーパーメイド屋外キッチン「SOTOTO」シリーズを開発。
89年続く「家具屋」として、持続可能な社会に貢献するための挑戦への第一歩だとしている。