【ニュース】 近畿日本鉄道、大阪難波駅~近鉄奈良駅~京都駅間で2022年4月29日より観光特急「あをによし」を運行、座席数は84席とリニューアル前の約3分の1に 奈良県奈良市

2021.10.11
近畿日本鉄道株式会社(大阪市天王寺区、都司尚社長)は、大阪難波駅~近鉄奈良駅~京都駅間で、2022年4月29日より観光特急「あをによし」(4両1編成)の運行を開始する。

同列車の運行は、列車に乗ること自体を目的とする旅行や、国内から京都経由での奈良観光、コロナ禍後のインバウンドなどのニーズを見据えたもの。
車両名称の「あをによし」は、世界遺産や国宝が数多く存在する古都・奈良にかかる枕詞で、都の美しさをイメージしたという。
午前中に大阪難波から近鉄奈良経由で京都まで運行、京都~近鉄奈良間の2往復を経て、京都から近鉄奈良経由で大阪難波までの運行を予定している。

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車両の内外装は、既存の特急車両をベースに大幅にリニューアルしたもの。
外装については、天平時代の高貴な色とされる紫色のメタリック塗装を施し、天平文様をあしらうという。

車内は、歴史・文化を感じられる古都奈良の正倉院の宝物をモチーフとした天平文様などのデザインを多用。
座席は2名用のツインシートと3~4名用のサロンシートの2種類で、座席数は84席とリニューアル前の約3分の1とし、ゆったりとした移動空間を提供する。
また、旅の楽しみが増す販売カウンターを設置するなど、上質な旅のワンシーンを飾る観光特急を目指す。

「あをによし」の運行開始日は2022年4月29日。
運行日は週6日(週1回運休、春休み・夏休み・ゴールデンウィークなど運行する日もあり)。
停車駅は、大阪難波・大阪上本町・鶴橋・生駒・学園前・近鉄奈良・大和西大寺・近鉄丹波橋・京都。
車両は4両1編成、特急車両(12200系)を改造。
投資額は約3億3,000万円。