【ニュース】 工学院大学など、黒川紀章氏の「カプセルハウスK」を共同で保存活用、5月に公開予定 長野県御代田町

2021.04.08
工学院大学(東京都新宿区・八王子市、伊藤慎一郎学長)建築学部の鈴木敏彦研究室は、株式会社MIRAI KUROKAWA DESIGN
STUDIO(東京都港区、黒川未来夫代表)と共同し、黒川紀章氏設計の「カプセルハウスK」(長野県御代田町)を保存活用する「カプセル建築プロジェクト」を始動する。
活動は2021年5月から公開、2021年6月から宿泊を予定しているという。

黒川紀章氏(1934年~2007年)は日本を代表する建築家。
1970年の大阪万博ではカプセルを用いたパビリオンを発表し、
1972年には東京・銀座でカプセル型の集合住宅「中銀カプセルタワービル」を竣工した。
これらの「カプセル建築」は、住人のライフスタイルや用途に合わせてカプセルごと交換する画期的なコンセプトと共に、世界的な話題になったという。

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「カプセルハウスK」は、同氏が1973年に自分の別荘として建てた建物。
2019年からは長男の黒川未来夫氏が所有し、修繕と維持管理を行っている。

同大学の鈴木敏彦教授(建築学部建築デザイン学科)は、1984年~1990年に黒川紀章建築都市設計事務所に勤務し、同氏の薫陶を受けた。
カプセル建築に関する研究は鈴木教授の研究室で進化し、現代的なダンボール製スリープカプセルの開発にもつながっているという。