【ニュース】 コンテナホテルのデベロップ、災害などの有事に被災地に駆けつける「レスキューホテル」で九州初の災害協定を12月11日に宇土市と締結 熊本県宇土市

2020.12.08
国内26か所でコンテナホテルを運営する株式会社デベロップ(千葉県市川市、岡村健史代表)は、災害などの有事に被災地に駆けつける「レスキューホテル」に関して、九州初となる災害協定を
2020年12月11日に宇土市と締結する。

レスキューホテルとは、同社が開発・運営するコンテナホテルの移動性やフレキシビリティを活かし、平時にはホテルとして運営される客室を、災害など有事の際に被災地などへすみやかに移設、地域の人々に利用してもらうソリューションの名称。
2020年は1都11県への出動を想定、2021年には北海道を除く46都府県への出動体制を目指しているという。

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同社は、2011年の東日本大震災の際、コンテナ型備蓄倉庫や復興従事者用宿泊施設の建設などで、震災後間もない時期から現地に入り、対応を行った。
その際目にした避難所での生活、特に仮設住居建設までの暮らしに大きな課題を感じたことが「レスキューホテル」構想の原点だという。

その後、宮城県石巻市で復興従事者用宿泊施設として利用されたコンテナを栃木県佐野市に移設して2017年10月にオープンした
「HOTEL R9 SANOFUJIOKA」の開発・運営経験を活かし、移設性とフレキシビリティを持つコンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズ1号店を2018年12月に栃木県真岡市にオープン、現在に至っている。

同社では、有事にレスキューホテルのすみやかな出動が行えるよう、平時の備えとして地方自治体との災害協定の締結を進めており、現在までに32の自治体との協定締結を完了しているほか、多くの自治体と締結協議を行っている。

なお宇土市は、同社が所在する市川市と2019年2月に災害時における相互応援協定を締結していたことから、防災に関する様々な交流を行う中で、今回の協定締結に至ったという。