【ニュース】 東急など、「伊豆高原」駅周辺で遠隔型自動運転モビリティの実証実験を12月17日~25日に実施、複数都市の同時遠隔監視は日本初 静岡県伊東市

2020.11.25
東急株式会社(東京都渋谷区、髙橋和夫社長)は、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(名古屋市千種区、松尾清一総長)・株式会社ソリトンシステムズ(東京都新宿区、鎌田信夫社長)などと協働し、2020年12月17日~25日の期間、伊豆急行線「伊豆高原」駅周辺(静岡県伊東市)で遠隔型自動運転モビリティの実証実験を実施する。

同駅周辺は、多くの観光施設があるものの、急な坂が多く、観光客の利便性に課題を抱えているという。
同実証実験では、スマートフォンMaaSサービス「Izuko」や、同駅に設置されているテレビから自動運転システムを搭載した小型バスタイプの電気自動車「Izukoいずきゅん号」を需要に応じて呼び出すオンデマンド方式で運行し、安全性など、サービスの実用化に向けた課題の検証を行う。

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名古屋大学は自動運転車両の公道での走行性、停止性などの走行に関連する事象を検証。
東急は自動運転車両が走行中に道路条件により停止した場合など、遠隔コントロールセンターからの遠隔監視・操縦のオペレーションを中心に検証する。

1人のオペレーターが複数台の自動運転車両を運行管理する効率的な移動サービスの構築を目指し、同駅付近に複数台の自動運転車両を監視・操縦可能な遠隔コントロールセンターを設置、運行する車両の遠隔監視・操縦と、静岡県主催の自動運転実証実験プロジェクトが下田市で運行する自動運転車両の遠隔監視も行う。

従来、4G(LTE)の通信インフラを使用したリアルタイムの監視・操縦は、通信遅延などの問題により難しいと考えられていたが、低遅延の伝送技術の開発により、今回の実証実験が実現した。
なお、1カ所の遠隔コントロールセンターから、複数都市の車両を同時に遠隔監視することは日本初だという。