【ニュース】 埼玉工業大学の自動運転技術開発センター、2019年度の実証実験で計2,415名が体験試乗、652kmを走行 埼玉県深谷市

2020.04.28
埼玉工業大学(埼玉県深谷市、内山俊一学長)の「自動運転技術開発センター」(渡部大志センター長)は、2019年度の実績として、延べ2,415名の体験試乗者が乗車、計652kmをレベル3で自動走行したと発表した。
国内の大学が開発する自動運転バスとしては、トップクラスの豊富な活動だという。

同大学では、自動運転の開発体制の強化に向け、2019年4月に同センターを設立。
「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」の採択機関決定により、株式会社ミクニライフ&オート(埼玉県加須市、大西浩樹社長)の協力を得て自動運転バスを開発、2019年8月に実験車両を公開している。

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同大学の自動運転バスは、ジョイ・カーに改装したマイクロバス「リエッセⅡ」に、「自動運転AI(AIPilot/Autoware)」をベースとしたAIを実装。
一般の公道も走行可能な自動運転車両となっている。

今年3月末までに、埼玉県内だけでなく、兵庫県・西播磨、愛知県・日間賀島など全国各地で自動運転の実証実験プロジェクトに参加。
一般車両が走行する公道で計7回、全体では計12回の公開実証実験に参加した。
交通量の多い公道を最高速度50kmで走行した実績もあり、制動性能の向上に努め、快適な乗り心地を短期間で向上させている。
また、同大学キャンパスと最寄りのJR高崎線「岡部」駅間を運行するスクールバスの自動運転の実証実験も開始したという。