【ニュース】 大倉、熱伝導効率に優れた「グラフェン」素材使用の新たな融雪装置を開発、北海道で実証実験を開始 北海道栗山町

2019.12.11
不動産事業などを手掛ける株式会社大倉(大阪市北区、川合南都子代表)は、道路の雪を融かすロードヒーティングの電気代を削減するため、熱伝導の効率性に優れた「グラフェン」素材を使用した新たな融雪装置を開発、北海道で実証実験を開始する。

道路に積もった雪を融かすロードヒーティングでは、アスファルトの下に埋める電熱線の多くに「ニクロム線」が使用され、大量の電気を消費するため、北海道が管理する道路だけでも毎年10億円ほどの費用がかかっているという。

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今回、同社が開発した融雪装置は、電熱線を熱伝導の効率性に優れた素材シート「グラフェン」のシートに変えることで、計算上、電気代を40%抑えられるというもの。
北海道の許可を得て、北海道栗山町の歩道約10㎡など道内2拠点で、12月中旬より実証実験を開始、雪を融かす能力や電気代などについて検証する。
同実証実験は来年春まで続け、新たなシステム「グラフェン」を道内全体に広げていくことを目標に取り組むという。