【ニュース】 阪神ステーションネットなど3社、尼崎市・兵庫県と共同でシェアサイクルの実証実験を開始 兵庫県尼崎市

2018.12.03
阪神電気鉄道グループの株式会社阪神ステーションネット(大阪市福島区、鳥居祐典社長)と、シナネンサイクル株式会社(東京都港区、田中正人社長)・OpenStreet株式会社(東京都港区、横井晃代表)の3社が構成する共同事業体は、尼崎市が実施する「尼崎市コミュニティサイクル実証実験」 の採択事業者として、シェアサイクルの実証実験を12月1日より尼崎市・兵庫県と共同で実施する。

同実証実験では、OpenStreetが提供するシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」の自転車と駐輪場(ステーション)を設置、シェアサイクルの有用性や課題の検証を行う。
同市と同県は公共用地の提供を行い、自転車や「ステーション」等の設備整備や運営は共同事業体が行うとしている。

また、同市と同県が提供する用地の他、「HELLO CYCLING」のパートナー企業(コンビニ等)が提供する用地のステーションとも連携。
ステーションの密度を高め、シェアサイクルの利用状況の分析、事業の効果や採算性の検証、本格導入に向けた課題の整理を行うとしている。

なお阪神ステーションネットは、阪神電気鉄道沿線の住民・来訪者の移動の利便性を高めるとともに、放置自転車対策に取り組み、住みやすく快適な街づくりに貢献できるよう、2017年12月より
「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクル事業を既に展開しているという。
東西に横断する鉄道交通機関と連携し、南北の移動手段としてのインフラ設計を行い、尼崎市の二次交通の更なる拡充を図るとしている。

実証実験の期間は2018年12月1日~2020年3月(予定)。
実証エリアは尼崎市全域、ステーションの設置箇所数は既存が5箇所(兵庫県内13箇所、2018年11月30日現在)、同市と同県による提供用地が7箇所(順次拡大予定)。
2018年12月1日時点での同県と同市による設置箇所は、武庫之荘駅前南口自転車駐車場、JR立花駅北自転車駐車場、阪神武庫川駅自転車駐車場、尼崎スポーツの森、阪急塚口駅南暫定自転車駐車場、尼崎市役所本庁舎、中央公園。
既存の導入自転車台数は約20台(11月30日現在)、今後は利用状況を踏まえながら390台以上を目標に順次拡大予定。
サービスの利用料金は15分60円、最大24時間で1,000円、地域・運営事業者によって料金が異なる場合あり)。
なお、補助金や委託料など、同市と同県の費用負担は無いとしている。