【ニュース】 INSEADジャパントリップ実行委員会、フランスのビジネススクールの学生が「農泊」で地域と交流、飯田市と連携し新たなインバウンド需要の取り組みを実施 長野県飯田市

2018.02.23
INSEADジャパントリップ実行委員会(巻島隆雄代表)は、2018年3月にフランスのビジネススクール「INSEAD(インシアード)」の大学院生が長野県飯田市の農家に滞在し、日本の伝統的な暮らしや農業に触れる「農家民泊」を実施する。
訪日外国人の増加に伴い外国人観光客の関心が「モノ消費」から「コト消費」へとシフトする中、東京や京都など主要観光都市以外の地方旅行における、新たな観光資源のモデルケース構築に地方都市と連携して取り組むことが目的。

「INSEAD」は、英フィナンシャル・タイムズが毎年発表する「世界MBAランキング」の直近3年間の世界ランキングで、2016年・2017年1位、2018年2位に輝いたフランスのビジネススクール。
フランスのフォンテーヌブロー、シンガポール、アブダビにキャンパスを持ち、約80ヵ国から約1,000名の学生が在籍する。

INSEADジャパントリップ実行委員会は、「INSEAD」に在籍する日本人学生が日本の魅力を紹介するために設立した組織で、日本各地を訪問する「ジャパントリップ」を毎年開催している。
今年の2月28日~3月6日には、北米やヨーロッパ・アフリカなど約20か国出身の計40人の学生が来日。
京都や有馬温泉、東京を訪れるほか、3月3月~4日には、世界に誇れる日本文化を認定する「クールジャパンアワード」を昨年受賞した長野県飯田市の「農家民泊」を体験する。
飯田市と連携して受入れ農家との交流を高めるための通訳機器の試験的活用を行うほか、参加後はフィードバックを行い、観光客を地方に呼び込むためのモデルケース構築を目指す。

英語によるコミュニケーションや情報収集が行いにくい地方では、実際に足を運ぶ観光客は少ないのが現状。
今後、地方創生の核として、インバウンド観光客を集客するためには、「農泊」などの「コト消費」コンテンツの磨き上げとともに、世界各地から来る訪日外国人のニーズの把握、それに合わせた情報発信の工夫が求められているという。