【ニュース】 美波ローカルツアーズなど、地方創生の先進事例に学ぶ視察型観光商品の提供を開始、「地域のお祭りとベンチャー企業誘致」をレクチャー 徳島県美波町

2018.02.19
美波ローカルツアーズ(美波町観光協会、株式会社あわえ)と日和佐ちょうさ保存会はこのほど、美波町(影治信良町長)の地方創生への取り組みと、「地域のお祭りとベンチャー企業誘致」の関係をつぶさに学べる視察型観光商品を用意、提供を開始した。
対象は、企業誘致・移住促進担当の自治体職員、お祭りを活かした地域活性化に興味のある人、地方創生先進地域への視察を検討されている議員・行政担当者、地域の伝統的祭事を研究している人など。

美波ローカルツアーズは、2017年11月に美波町観光協会と株式会社あわえが設立した、美波町の魅力を伝える地域発信の観光ツアーを提供する団体。
今回、設立第一弾の企画として、日和佐八幡神社秋祭りをテーマにした視察型観光商品「地方創生に寄与する地域自慢のお祭り」の提供を開始した。
地元で長年に渡り数多くの観光客に町の魅力を伝えてきた美波町観光協会と、サテライトオフィス誘致と地域課題解決に取り組んできたあわえの知見を活かし、今後も美波町独自の魅力的なツアーを企画していくとしている。

20180219美波ローカルツアーズ

美波町は、徳島県の太平洋に面した漁業の町で、人口7,000人足らずの過疎地だが、2012年より町をあげてベンチャー企業のサテライトオフィス誘致に取り組み、2017年時点で徳島県最多の17社の誘致、関連移住者70人以上を実現している。
移住者が地域にとけこみ、定着できている大きな要因には、「日和佐八幡神社秋祭り」を通じた地域の人々との交流があり、秋祭りへの参加を通して地域の人々の魅力に触れ、地域との一体感を感じることで、移住者が地域へ愛着を持ち定住を決意する重要なきっかけになっているという。

移住者の地域への定着の理由は、サテライトオフィスの誘致や、地域に根付く歴史・文化を活かした、「美波ふるさと創造戦略(美波町総合戦略)」と、この方針に基づき行政と住民が一体となって取り組む地域振興策にあり、都会から集ったベンチャー企業の社員たちがこの町の魅力を語るときに必ず出るのが地域のお祭りの存在だとしている。

これらの事例を他地域の人々にも共有し、実践してもらうことを目的に、今回、視察商品を開発したという。

日和佐八幡神社秋祭りは、一年の豊年豊作を祝うため毎年10月に開催される。
町内8地区が「ちょうさ」と呼ばれる太鼓屋台を奉納運行。
太鼓屋台を神社へ奉納する際は、50人以上の肩に担がれ境内を練り周り、砂浜から海に入る地区もあるなど勇壮な姿で観客を魅了するという。
日和佐ちょうさ保存会を中心に町外からの担ぎ手の募集や、移住者の祭り運営への受け入れを積極的に行っており、平成29年2月には、全国各地で行われる個性豊かな催しを表彰する「ふるさとイベント大賞(主催 一般財団法人 地域活性化センター)」で、「ふるさとキラリ賞」を受賞した。

視察内容は、サテライトオフィス誘致に関する事業や経緯、行政サービス・移住者の暮らしの事例紹介、美波町内視察(サテライトオフィス訪問、移住者へのインタビュー、日和佐八幡神社見学等)、秋祭りの歴史と秋祭り継続に向けた取り組みの紹介、移住者と秋祭りの関わり方の紹介動画視聴。
視察内容、時間等は要望に応じ調整する。
価格は1人1万円(税込、要望するサービス内容によって変更する場合あり)。
問い合わせは、美波ローカルツアーズ事務局(株式会社あわえ内)まで。