【ニュース】 山口県とJR西日本、10月12日に「観光維新共同宣言」、明治維新150年の2018年に大きな観光ムーブメントを巻き起こし、誘客を拡大 山口県山口市

2017.10.13
山口県(村岡嗣政知事)と西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、来島達夫社長)は10月12日、「観光維新共同宣言」を行った。
来年2018年は、明治維新から150年を迎える年。

同県では現在、幕末維新の原動力となった松下村塾を主宰した吉田松陰や、松陰に学び、新たな時代の先駆けとなった高杉晋作、初代内閣総理大臣の伊藤博文など、数多くの幕末維新の志士を輩出した「維新胎動の地」として、幕末維新をテーマとした観光キャンペーン「やまぐち幕末ISHIN祭」を全県で展開している。
また、今年9月から12月までの期間は、全国のJRグループと連携した大型観光キャンペーン「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」を開催中。

今回の両者による「観光維新共同宣言」は、明治維新150年に大きな観光ムーブメントを巻き起こし、首都圏や関西圏などの大都市圏や海外から同県への誘客拡大を図るのが狙い。

共同宣言のうち、「誘客促進」では、「維新」をキーワードとした、新たな視点からの旅行商品や広域周遊ルートの開発を行う。
明治維新にゆかりのある偉人と関連する観光素材を結びつけた新たなテーマツーリズムを形成、VRやARなどのICT技術と歴史・文化等、新旧の観光素材を融合させた、次世代の観光を予感させる新たな観光素材の開発に着手する。
また、全国の主要な明治維新ゆかりの地を鉄道で結ぶ新たな広域周遊ルートを形成するほか、明治維新150年記念事業「山口ゆめ花博」との連動や、急増するインバウンド需要への対応なども視野に入れるという。

「情報発信」では「明治維新150年」を記念した、センセーショナルなプロモーションを展開。
全県下の明治維新150年関連のイベント等をまとめて情報発信する「山口まるごとISHIN祭」の一環として、観光列車や県内外の主要駅をフィールドに集中的なPRを展開する。
SNSでのユーザー参加型の「明治維新150年」拡散プロモーションキャンペーンを実施するほか、全国の主要な明治維新ゆかりの地と共同した広域観光プロモーションも実施するという。

「おもてなし」では、両者が共同し、新たな「食事メニュー」「弁当」「お土産」の開発から販売までを一貫してサポートする体制を整備。
民間事業者を巻き込み、県内周遊の促進につながる明治維新150年限定のお得感のある「おもてなし・サービス」を県内各地で展開する(ISHIN満喫キャンペーン)。
観光列車に対する全県的な手振り運動や、沿線地域住民による駅や列車内でのお出迎え・おもてなし等、地域住民とJR社員が一体となったおもてなしを推進するという。