【ニュース】 パナホームなど4者、パナホームスマートシティ潮芦屋「そらしま」D4街区で、日本初となる全117住戸間でのマイクログリッドシステム事業に着手 兵庫県芦屋市

2017.09.25
パナホーム株式会社(大阪府豊中市、松下龍二社長)、株式会社エナリス(東京都千代田区、小林昌宏社長)、興銀リース株式会社(東京都港区、本山博史社長)、兵庫県企業庁の4者は、パナホームスマートシティ潮芦屋「そらしま」(兵庫県芦屋市)D4街区の全117住戸を対象に、マイクログリッドシステム(地域分散エネルギー制御システム)の街づくりに10月より着手する。

「そらしま」は、今年8月9日、経済産業省の「平成29年度地域の特性を活かしたエネルギーの地産地消促進事業費補助金」の採択を受け、パナホームが開発している物件。
「地域分散エネルギー制御システム」とは、小規模発電網を意味し、太陽光発電など小規模な発電施設を地域内に設け連結、地産地消で電力需要を賄うシステム。

今回着手する同事業は、パナホームが兵庫県企業庁の整備した土地を購入し、「生きるエネルギーがつながる街」をコンセプトに、エナリス、興銀リース、兵庫県企業庁と共同し、パナソニックや芦屋市と連携して展開するもの。
20170925パナホーム

同事業では、住宅地に自営線(一般送配電事業者に頼ることなく電力供給のために自ら敷設した送電線)を敷設することで、住戸間で電力融通が可能となり、街区全体電力の80%以上(パナホームシミュレーションによる通年ベース)を太陽光発電で賄い、非常時には系統電力が遮断された場合でも、特定回路で持続的に給電可能となる。
自営線敷設により、一括受電や柔軟な電気料金設定が可能となるため、電気料金が約20%削減されるほか、再生可能エネルギーの最大活用によるCO2削減などの環境負荷軽減も目指す。

各住戸にはパナソニック製の太陽光発電(4.6kW)・蓄電池
(11.2kWh)・HEMSを設置。
住宅地での自営線敷設により、各住戸の蓄電池をネットワークにつなぎ、蓄電池制御による蓄電池逆潮流を可能とする。
双方向での住戸間電力融通を実現する点では、日本初のマイクログリッドシステムになるという。

各事業者の事業分担(申請者と役割)は、代表申請者のパナホームがスマートシティ構想・開発、住宅建設・全体企画、共同申請者のエナリスがエネルギーマネジメントサービス、共同申請者の興銀リースが自営線所有・管理、共同申請者の兵庫県企業庁が潮芦屋の宅地造成開発・地域連携。

「スマートシティ潮芦屋D4街区」の所在地は兵庫県芦屋市涼風町。
面的利用エリア面積は約3万2,007.92㎡。
主な再生可能エネルギーは太陽光発電。
面的融通するエネルギーは電気。
事業開始は2018年10月。