【ニュース】 防災ガール、高知市潮江地区限定で津波被害を回避した設定の「未来号外」を発刊、「津波避難ビルの場所」を周知 高知県高知市

2016.10.25
一般社団法人防災ガール(東京都文京区、田中美咲代表理事)は10月23日、高知市潮江(うしおえ)地区限定の「未来号外」(全4頁)を発刊、同地区を対象に計1万部の投函・街頭配布を実施した。

同地区は、南海トラフによる津波被害と長期浸水が予測されている場所だが、緊急避難先となる「津波避難ビルの場所」の認知度は十分ではないという。
今回発刊した「未来号外」は、恐怖を軸に防災意識に働きかけるのではなく、備えをしっかりする事で被害を回避したという設定の「未来」をイメージした架空の新聞。
実現可能な地域の未来を想起しやすい形にし、「非日常」を日常に負担なく取り入れられる仕組みとして企画した。
20161025防災ガール

また同団体では、「未来号外」発刊にあわせ、同地区内にある最大49ヶ所の「津波避難ビル」に、視認性の高いオレンジフラッグを一斉掲出。
津波避難ビルをすぐに確認でき、記録に残せる形として届けることで、緊急避難先の周知と、オレンジフラッグの理解促進を図った。

なお、オレンジフラッグを掲出する「#beORANGE」プロジェクトは、同団体と公益財団法人日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)の共催によるもの。
​「南海トラフ地震」による被害が想定される各地域の「津波避難ビル・タワー」をオレンジの旗で可視化することで、津波防災をもっと身近に感じてもらうのが目的。
今年は愛知県・静岡県・高知県で展開しており、同地区での展開が今年の最終イベントとなる。