【ニュース】 大阪府住宅供給公社、関西大学と研究委託契約を締結、学生による居住実験を実施、築64年の間取りプランを現代的視点で評価 大阪府吹田市

2016.10.18
大阪府住宅供給公社(大阪市中央区、佐野裕俊理事長)はこのほど、学校法人関西大学(大阪府吹田市、池内啓三理事長)と研究委託契約を締結した。

同大学では、同公社の豊津団地(大阪府吹田市、1952年完成)に学生が住まいながら、築64年の間取りプランへの現代的視点からの評価と、自主改修による室内の活用方法について研究・報告する。
20161018大阪府住宅供給公社

研究内容は、学生による居住実験を実施し、完成当時(1952年)の住戸プランの居住空間としての利便性や問題点、住み心地などについて現代的評価・研究を行い、豊津団地のストック活用の参考となる資料の作成やデータの収集を行うというもの。
また、大規模なリフォームに頼らず、学生自らが室内建材や設備を可能な限り再利用し、建設当時の姿に復元させる過程で、公社が今後DIYメニューを発展していく上で有用となるDIYのコンセプト提案、ノウハウの研究、課題の整理なども行うという。

研究対象住戸は2戸、研究担当者は同大学環境都市工学部建築学科の岡絵理子教授。
研究期間は2016年9月15日~2017年3月31日。

豊津団地の所在地は大阪府吹田市円山町12-29・35、交通は阪急千里線「豊津」駅より徒歩約6分、同「関大前」駅より徒歩約7分。
総戸数は56戸。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・4階建(エレベーター無し)。
間取り・専有面積は2DK・31.86㎡~36.71㎡。
完成年は1952年(昭和27年、公社の前身・財団法人大阪府住宅協会が建設)。