【ニュース】 今西酒造、ロシアに向け、「日本酒 三諸杉」の輸出事業を本格始動、オロナミンCプロジェクト「キミハツ」が支援 奈良県桜井市

2015.01.13
万治3年(1660年)創業の酒造会社・今西酒造株式会社(奈良県桜井市、今西将之代表)は、ロシアに向け、「日本酒 三諸杉(みむろすぎ)」の輸出事業を本格始動する。
2月以降、「三諸杉 純米大吟醸」と「三諸杉 梅酒 梅杉謙信」の販売を行なう予定で、初年度は100万円の売上を目指す。
同社は、「オロナミンC」ブランドが立ち上げた働く若者を応援するプロジェクト「キミハツ」の支援により、2014年11月29日・30日にモスクワで開催されたロシアで唯一のジャパンカルチャーイベント「J-FEST2014」で、現地事業者との商談を実施。
その結果、現地輸入事業社を通じ、現地飲食店へ「三諸杉」の流通を行なう準備に入ったという。


2014年2月に国税庁が発表した日本酒の輸出動向によると、昨年の日本酒の輸出額は105億2,400万円。
和食ブームの追い風もあり、10年前に比べ約2.7倍に増加した。
ロシアでは税関や各種登録手続きの複雑さから日本酒の輸出が難しい状況だったが、昨年より地酒の輸出が本格化、拡大市場として注目されているという。
同社は、万治3年(1660年)創業の「三諸杉」「鬼ごのみ」という二大銘柄を持つ老舗の酒蔵。
昔ながらの醸造方法で、桶一本一本を大切に醸す酒造りを行っている。
同社の今西将之代表は、先代の急逝に伴い、2011年11月に一般企業から若干28歳で14代当主に就任。
地元事業者・農家と連携をしながら、酒蔵ツーリズム・米作り体験を企画するなど、一般企業での経験と地元住民との触れ合いで、新たな酒屋のあり方を日々模索しているという。
なお「キミハツ」は、大塚製薬株式会社の「オロナミンC」ブランドによる、2014年2月からスタートした働く若者を応援するプロジェクト。
同プロジェクトでは、事業連携や業務提携の機会を提供しているほか、公式WEBサイトでも働く若者を密着取材した様子を動画や写真で紹介している。
クールジャパンを推進する経済産業省とも連携を図り、商材輸出や事業の海外進出を共同で支援しているという。