【ニュース】 中野BC、同社の梅酒杜氏による梅酒の漬け込みセミナーを6月21日に香港で開催、収穫シーズンの和歌山のウメと日本の焼酎で漬け込み、「文化」を輸出 和歌山県海南市

2014.06.12
和歌山の酒造大手で梅酒約35種類を製造販売する中野BC株式会社(和歌山県海南市、中野幸生社長)は、同社の梅酒杜氏による梅酒の漬け込みセミナーを、ウメの収穫シーズンで漬け込み時期となる6月21日に香港で開催する。
同社が海外で梅酒の漬け込みセミナーを行うのは初めて。
海外への販路拡大は、同社が今後最も注力する案件の一つだという。
今回のイベントの狙いは、梅酒が香港女性の間で人気となりつつある中、商品だけでなく、梅酒を家庭で漬け込む「文化」そのものを輸出し、茶の間での定着を図ること。
開催場所は日系スーパーマーケット「シティスーパー」の一画で行う。
香港人および香港在住の日本人を対象に、20人の参加を見込む。


漬け込むウメには、同社地元のブランド品種である和歌山産の収穫したばかりの「南高梅」を使用。
漬け込む酒にも日本の焼酎を使用する。
講師を務めるのは、仕込んだ梅酒が梅酒コンテストで日本一に輝いた経歴を持つ同社の梅酒杜氏・山本佳昭氏。
伝統的な仕込み方法や、おいしく作るコツとその科学的な解説、漬け込んだウメを取り出すタイミングや取り出したあとの活用(調理)法、梅酒を使ったカクテルのレシピや効能など、梅酒の魅力一切を伝えるとしている。
こうしたイベントは消費者だけでなく量販店へのアピールにもなるという。
シティスーパーでは現在、同社商品3種の店頭販売と6種の業務用卸しの取り扱いがあり、今回のイベントの「ご縁」でさらに3種の試飲販売をする販促イベントを行う。
同社では、香港がここ数年来、日本の農林水産物の最輸出国であることに注目。
農作物のウメを使った梅酒も身近に感じてもらえるであろうと、2012年2月頃から輸出を強化した。
翌年7月には、和歌山県が香港貿易発展局と経済活性化で覚書を締結したのを機に、香港の食品・物流関連企業の視察団が同社にも来社し、交流を深めている。
その後も、香港で開催されるアジア最大級の食品見本市(2013年8月)など展示会に積極的に出展しながら、現地飲食店の視察や試飲会イベントを開催してきたという。
「梅酒杜氏の出張漬け込み講座in香港」の開催日時は6月21日の14時30分~16時と、16時30分~18時。
開催場所はシティスーパー タイムズスクエア店イベント会場「Superlife Culture Club」内(1 Times Square 1 Matheson Street, Causeway Bay,HONG KONG)。