【ニュース】 朝日町・スズキ・博報堂の3者、地域住民の移動サポートに関するMaaS実証実験を開始 富山県朝日町

2020.08.07
富山県朝日町(笹原靖直町長)・スズキ株式会社(浜松市南区、鈴木俊宏社長)・株式会社博報堂(東京都港区、水島正幸社長)の3者は、先に締結した「地域の移動課題解決に向けた連携に関する協定書」に基づき、同町で地域住民の移動サポートに関するMaaS実証実験を開始する。

同実証実験は、同町の住民の移動課題の解決を目指すとともに、国土交通省の「自家用有償旅客運送」制度に即し、自家用車を活用したMaaSソリューションの開発と、実用化の推進を目的とするもの。
同町が提供する公共交通サービス「ノッカルあさひまち」として、スズキの軽自動車と、博報堂が開発中の自家用車を活用したMaaSシステムを使用する。

実証実験期間中はまず、スズキの軽自動車を町の職員が運転し、地域住民を送迎する形で「ノッカルあさひまち」のサービスを開始。
その後、自家用車を保有する地域住民からドライバーを募り、同じ町内の住民を送迎する形へサービスを移行する。

同取り組みは、交通事業者の有限会社黒東自動車商会、株式会社スズキ自販富山、株式会社ヴァル研究所の協力のもと、2020年8月から2021年3月まで実施する予定。
当初は無償で開始し、のちに有償サービスへの移行を計画しているという。

同町は、高齢に伴う運転免許返納者の増加などにより、住民の公共交通サービスへの需要が高まる中、バス・タクシーなどの公共交通に加え、将来にわたり持続可能な規模で行う住民同士の送迎という新たな移動手段を提供することで、地域コミュニティの再興も図る。
また将来的には、顕在化し始めている、地方への移住・多拠点居住の動きの中で、町に居住する上での移動課題を解決し、関係人口の創出に繋がるような公共交通サービスを目指すとしている。