【ニュース】 西日本鉄道、「福ビル街区建替プロジェクト」で「西鉄・天神イノベーションプロジェクト」を発足、グループ若手社員を選抜し新ビルでの新機能・サービスを検討 福岡県福岡市

2020.07.10
西日本鉄道株式会社(福岡市博多区、倉富純男社長)はこのほど、「西鉄・天神イノベーションプロジェクト(NTIP)」を発足した。
同社は、天神明治通り街づくり協議会が掲げる「アジアでもっとも創造的なビジネス街」を実現するため、「福ビル街区建替プロジェクト」(福岡市中央区)を推進しており、今回発足した同プロジェクトもその実現に向けた取り組みの一環。

西鉄グループでは、「福ビル街区建替プロジェクト」を天神が新たなステージに向かうための重要な取組みと位置づけており、「創造交差点 MEETS DIFFERENT IDEAS」をコンセプトに、福岡天神を「来訪者とワーカーが自ら主体となって創造と文化を楽しむまち」に変革させることを目指している。
新ビルは、福岡ならではのライフスタイルを発信する商業施設、西日本最大規模の基準階面積となる賃貸オフィス、クリエイティブワーカーや外資系ワーカーをターゲットとしたハイクオリティホテルなど、福岡の新たなランドマークになる複合ビルとする計画だという。

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「西鉄・天神イノベーションプロジェクト」では、「創造交差点」の実現に向け、新ビルにどのような新機能・サービスが必要なのかを議論する。
同プロジェクトで生まれるアイデアで、天神のまちにイノベーションを起こし、天神の価値向上に寄与するという。

プロジェクト発足にあたっては、チャレンジ精神を醸成する組織風土改革の一環として、メンバーの社内公募を実施。
選考の結果、西鉄本体・西鉄グループ各社から20代~30代の若手社員10名(男性6名・女性4名)を選抜、西鉄本体はバス・鉄道・都市開発・ICT等の各部門、グループ会社はホテル・広告代理店など様々な分野で活躍している、熱意にあふれたメンバー構成になったという。

今後は、2020年度よりアイデア・実現方法の検討を開始、2021年度より実施に向けた取組み(アイデア実現のための体制構築等)を行い、2024年夏の新ビル開業に合わせて新機能・サービスを開始する予定としている。

なお同社グループでは過去に、「福岡駅再開発(天神ソラリア計画)」の際、同様の社内公募プロジェクトを実施しており、その際に事業化された取組みが、現在同社グループの流通事業のひとつ「雑貨館インキューブ」となっている。
「雑貨館インキューブ」は天神店を皮切りに関東・関西エリアでも展開、現在では17店舗まで事業を拡大しているという。