【ニュース】 ANA、旅客機の客席への貨物の搭載を開始、中国から日本へマスクや防護服などの医療関連物資を輸送 東京都港区
2020.04.24
全日本空輸株式会社(東京都港区、平子裕志社長)は4月22日、日本の航空会社としては初めて旅客機の客席への貨物の搭載を開始した。
客室を貨物スペースとして活用することで、従来の床下の貨物室のみに搭載する場合と比較し、最大で約1.4倍注の重量の貨物の輸送が可能になる。
同社ではこれに先駆け、4月10日から、客席上部の手荷物収納スペースを活用したマスクなどの輸送も実施しているという。
今後は引き続き、上海発羽田行きの路線で客室を貨物スペースとして活用した輸送を継続し、需要動向を踏まえながら、対象路線を拡大していく予定。
なお同社では、緊急輸送品など国際貨物の輸送需要に柔軟に対応するため、保有する貨物専用機による臨時便やチャーター便の設定も拡大。
3月には86便、4月は297便を運航している。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う各国の入国制限等により、世界的に旅客便が大幅に運休・減便しており、国際航空貨物の輸送スペースは不足。
一方で、マスクや防護服、検査キットなど医療関連物資の輸送の需要が高まっているという。