【ニュース】 阪急電鉄と阪急阪神ホテルズ、「宝塚ホテル」を宝塚大劇場の西隣に移転・新築する移転計画を実施、伝統を受け継ぎ2020年春に開業予定 兵庫県宝塚市

2017.05.19
阪急電鉄株式会社(大阪市北区、杉山健博社長)と株式会社阪急阪神ホテルズ(大阪市北区、藤本和秀社長)は5月18日、宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)の移転計画を発表した。

同ホテルは、1926年(大正15年)に、当時としては先進的な洋館ホテルとして開業。
その後、ホテル機能の充実と規模の拡大を図りながら、90年余の永きにわたり、多くの利用客に支持されてきた。
今回、経年により躯体や基幹設備の老朽化が進んでいることに加え、現行法上の耐震基準を満たしていないこと等から、宝塚大劇場の西側隣接地(現・西駐車場)に移転・新築する。

新しい同ホテルでは、現在のホテルのデザインを継承するなど伝統を受け継ぐとともに、これまで以上に宝塚歌劇と連携して新たな魅力を発信すること等により、地域の良好な都市イメージのさらなる向上に努めていく。
同計画は、2020年春の開業を目指して進める。
なお、現在の同ホテルは、新しい同ホテルの開業まで営業を継続する予定(但し、開業準備のための期間を除く)。
20170519宝塚ホテル

新しい同ホテルでは、魅力あふれる高品位なサービスとくつろぎの空間を提供。
客室は、宝塚歌劇の観劇やビジネスユースなど幅広いニーズに対応できる様々なルームタイプを備え、現在のホテルを上回る約200室を予定している。
宴会場は、宝塚大劇場のオフィシャルホテルとして、宝塚歌劇のディナーショーを開催できる大宴会場と、地域のコミュニティホテルとして利用できる中・小宴会場の合計4室を用意。
また、料飲施設は、親しみやすいカフェレストラン&バイキングのほか、上質な食事とサービスを提供する日本料理や鉄板焼、落ち着いた空間でアフターヌーンティーやお酒を楽しめるラウンジの計4施設を設置するという。

意匠では、阪神間モダニズムと称されたクラシカルな現ホテルのデザインを継承。
切妻屋根の壁面などに描かれている植物モチーフのレリーフや、建物の外壁を特徴づけるドーマー窓と半円形屋根のほか、アーチ天井を持つ回廊、階段の手すりに施された装飾など、温もりが感じられる色彩や細やかな装飾を復元する予定している。
これらにより、今後も地域のシンボルとして支持されるホテルを目指す。

新しい「宝塚ホテル」の移転計画地は兵庫県宝塚市栄町1丁目292番1ほか(地番)。
敷地面積は約1万2,300㎡、延床面積は約2万3,000㎡。
構造は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造。
階数は地上5階・地下1階。
客室は3~5階・客室数は約200室。
宴会場は1~2階に、大宴会場1室・中宴会場1室・小宴会場2室の計4室を配置。
料飲施設は1~2階、カフェレストラン&バイキング・日本料理・鉄板焼・ラウンジの計4施設。
工事期間は、敷地整備工事が2017年9月~2018年春(予定、敷地整備工事の着工に伴い、宝塚大劇場の駐車場は9月14日から現在整備中の劇場北側駐車場に移転)、ホテル新築工事が2018年春~
2020年春(予定)、2020年春開業予定。