【ニュース】 ミサワホーム、東京都内の北海道職員住宅をリファイニング建築で賃貸住宅に再生、自社保有物件として活用 東京都渋谷区
2017.04.20
ミサワホーム株式会社(東京都新宿区、竹中宣雄社長)は、東京都渋谷区で築50年超の北海道職員住宅をリファイニング建築によって賃貸住宅に再生し、自社保有物件として活用するプロジェクトを着工した。
2017年11月の完成を目指す。
北海道は、東京都渋谷区に保有する築50年超の職員住宅が建つ土地の有効活用を図る目的で、2016年2月に「旧初台公宅用地有効活用事業」の公募を実施。
同社は、ストック活用・環境負荷低減の観点から、既存建物を再利用して長寿命化が図れるリファイニング建築により賃貸住宅として再生し、自社保有物件として活用する提案を行い、2016年9月に事業者として選定されている。
リファイニング建築は、一般的なリフォームやリノベーションとは異なり、内外装や設備類、間取りなどの変更と同時に、建物自体の耐震性の確保や耐用年数を大幅に向上させ、第三者機関より評価を取得する建築再生手法。
同プロジェクトで再生する建物は、1964年に建設されたため、1981年施行の新耐震基準に合致しておらず、耐震改修の必要性があった。
リファイニングに当たっては、現行の耐震基準に合わせた補強を施して耐震性を確保。
耐久性については、コンクリートの耐用年数推定調査に基づき必要な改修を行うことで、リファイニング後の物理的な耐用年数を概ね50年に延ばし、その評価を第三者機関より取得するという。
プランについては、3DKのみの18戸から1LDKを中心とした21戸に一新。
外部から各住戸へのアプローチについては、セキュリティと利便性の向上を目的に屋外階段3ヶ所を撤去し、新たに設けたエントランスからエレベーターや屋内階段を使用して各戸へアプローチする方法に変更した。
プロジェクト所在地は東京都渋谷区初台2-9-10。
敷地面積は535.47㎡、延床面積1,017.20㎡。
構造・規模はRC造・4階建て。
既存建物建築時期は1964年4月、リファイニング完成時期は2017年11月。
建物プランは既存建物が3DK(18戸)、リファイニング後が1DK(4戸)・1LDK(17戸)。
土地の所有者は北海道、ミサワホームは50年間の定期借地契約を締結して建物を所有する。