【ニュース】 備後商船、公設民営方式による百島航路の新造船「百風(ももかぜ)」でお披露目式・船内見学会を開催 広島県尾道市

2015.02.25
備後商船株式会社(広島県福山市、栗本憲男社長)は、同社が運営する百島航路で新しく就航する船「百風(ももかぜ)」が完成、お披露目式・船内見学会を2月21日に福田港(広島県尾道市)で実施した。
就航開始は3月10日の予定。
「百風」は、尾道港・百島(福田港)・常石港を運航する「フェリーびんご」が、建造就航から25年が過ぎ、老朽化したことから、尾道市が今年2月に尾道市向東町の神原造船に発注し、建造したもの。
尾道市が運航事業者に貸与する公設民営方式を採用した。
広島県内の離島航路で、公設民営方式で航路を維持するのは今回が初めてだという。
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新造旅客フェリー「百風」は全長38.12m、幅8.9m、総トン数は160t。
旅客定員は150人で、普通自動車4台、10tトラック2台を搭載することができる。
1階甲板にも客室を造り、バリアフリートイレを備えるなど、バリアフリー化にも注力した。
船名の百風は、百島中学校の生徒によるネーミングで、「百島に新しい風を吹かせる」との想いが込められているという。
セレモニーでは、平谷祐宏尾道市市長が「百島航路は、百島と本土を結ぶ唯一の公共交通機関。百風が愛され、親しまれながら、百島の活性化に繋がることを祈念します。」と挨拶した。