【ニュース】 大和ハウス工業、東北地方初となる「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に基づく「敷地売却事業」で買受人として「カルコスビル」を引き受け 宮城県仙台市

2024.10.31
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)は、カルコスビルマンション敷地売却組合(仙台市青葉区、須藤圭一理事長)が実施した、東北地方初となる「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に基づく「敷地売却事業」で、2024年10月30日に買受人として「カルコスビル」を引き受けたと発表した。

なお同事業は、多岐にわたる関係権利者の意向に対し、買受人が柔軟な対応を試みる点などが評価され、2023年8月に国土交通省の支援制度「マンションストック長寿命化等モデル事業 先導的再生モデルタイプ(建替工事支援)」に採択されている。

「敷地売却事業」は、耐震性不足等により特定要除却認定を受けた分譲マンションの区分所有者が、マンション敷地売却組合を設立し、買受人(デベロッパー等の事業者)へ「建物と敷地」を売却、取得したマンションを買受人が除却する「敷地売却制度」を活用した事業。

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「カルコスビル」は、仙台市営地下鉄南北線「北四番丁」駅より徒歩1分の場所に位置する、1975年に竣工した総戸数50戸(住宅・店舗・飲食店・オフィス・クリニック等で構成)の建物。
長期間に亘り、多様な用途で利用されていたが、東日本大震災以降
、建物の老朽化や耐震性への不安、外壁の剥落など多くの課題が顕在化していたという。

こうした中、カルコスビル管理組合は、2018年より修繕・建替え・敷地売却を念頭においた検討を重ね、2023年2月に同社を事業協力者として選定。
5月には、当社の買受計画が仙台市より認定され、同社を買受人とした敷地売却決議が7月に可決、11月にマンション敷地売却組合が設立されている。

今回、分配金取得計画が認可され、権利消滅期日の2024年10月
30日に「カルコスビル」の土地建物の引受が完了した。
今後は、「カルコスビル」を速やかに除却するため、2024年12月(予定)に解体工事に着手、解体工事完了後は同敷地を利用して新たにマンション建設工事に着手し、2028年の竣工を予定している。