【ニュース】 白川村、白川郷の合掌造家屋をスペースマーケットにレンタルスペースとして出展、自治体としては全国初 岐阜県白川村

2014.09.29
白川村(成原茂村長)は、世界遺産・白川郷の合掌造家屋であり、国指定重要文化財の「旧遠山家住宅」を、使われていないスペースや建物を簡単に貸し借り出来るインターネットサービス「スペースマーケット」に期間限定で出展、中山間地域に存在する遊休スペースの積極的な活用方法を提案する。
地方自治体が管理する建物が「スペースマーケット」に出展するのは全国で初めて。
「旧遠山家住宅」は、2015年に世界遺産登録20周年を迎える白川郷の代表的な合掌造家屋のひとつで、現在は博物館施設として活用されている。
スペースマーケットとは、遊休スペースの利用していない空き時間と、スペースを必要としているユーザーとマッチングさせる、2014年に誕生した新しいインターネットプラットフォームサービス。


同村は、今年の1月から地域おこし協力隊を導入し、限界集落や空き家など、他の中山間地域と同様に村が抱える課題の解決に取り組んでいる。
今回は、昨今「空きリソース」に特化したビジネスが国内外で活発化していることに注目し、村が管理している文化的な遊休スペースを積極的に活用するために、スペースマーケットに出展した。
合掌造りとは、木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居。
「旧遠山家住宅」は、文政10年(1827)頃、能登の大工によって建てられ、その後改築を経て160年経った今も、屋内は黒光りし、外観も重厚な威容を誇っており、現在は国重要指定文化財となっている。
2014年11月より保存修理工事に入ることから、工事終了後に教育的に使用する機会や、改修工事後の活用方法のアイデアを積極的に模索するため、今回、試験的に一般開放することとした。
「旧遠山家住宅」の所在地は岐阜県大野郡白川村御母衣12、駐車場完備。
貸出可能時間は10月1日~31日の期間中の毎週水曜日10時~16時。
利用金額は1日2万4,000円(1日1団体1棟貸し切り)。
申し込み方法は、スペースマーケット内紹介ページより、スペースマーケット内で「白川郷」と検索(予約にはアカウント作成が必要)。
利用用途は教育・文化活動に限る(利用用途によっては利用を断る場合あり)。