【ニュース】 大和リースとローソン、閉店したローソン店舗の屋根・壁・柱・梁・サッシなどの建物建材を新店舗に再利用する取り組みを開始、1号店を11月17日に津山市でオープン 岡山県津山市
2023.11.16
大和ハウスグループの大和リース株式会社(大阪市中央区、北哲弥社長)は、株式会社ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)と共同で、閉店したローソン店舗の屋根・壁・柱・梁・サッシなどの建物建材を新店舗に再利用する取り組みを開始する。
再利用1号店として、2023年11月17日に「ローソン津山高野山西店」(岡山県津山市)をオープン。
同取り組みでは、閉店したローソン店舗の躯体・外壁部分(基礎部分を除く)に使用している建材を重量ベースで約9割再利用する。
また近年、国際的な課題となっているエンボディード・カーボン(建物の建設や修繕・解体などに伴 CO2排出)の削減も目的としており、新店舗を建設する際の資材製造から建物が完成するまでのCO2排出量は、通常店舗建設と比較して約6割の削減を見込む。
建材再利用の対象となる店舗は、ローソンと大和リースが共同で開発した「DL-e(ディーエルイー)工法」により、2013年以降に建設された店舗のうち、各種要件を満たした店舗。
同工法は、2011年の東日本大震災時の被災地で、いち早く店舗営業を再開するため、ローソン仮設店舗の建設を大和リースが担当したことがきっかけで誕生したもの。
軽量鉄骨を利用したプレハブ工法で、2013年からはローソンの標準的な店舗で採用されている。
また、モジュール化された指定の建材を現地で組み立てていく工法により、組み立てや解体がしやすくなるため、2013年の開発当初から建物建材の再利用を視野に入れた実験や検証を進め、工法の改良を続けてきたという。
今回、建設コストの低減(躯体部分で約3割コストダウン)が図れる見込みとなったため、本格展開に至ったとしている。
「ローソン津山高野山西店」の所在地は岡山県津山市高野山西526-2。
構造・規模は軽量鉄骨ブレース構造、平屋建。
建築面積は198.25㎡、延床面積は198.25㎡。
オープン日は2023年11月17日。