【ニュース】 東川町、アイヌ文化伝承者・知里幸恵さんをモデルにした映画「カムイのなげき(仮)」を制作、2023年秋の公開を目指す 北海道東川町

2021.12.16
北海道東川町(松岡市郎町長)は、1903年に生まれ19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者・知里幸恵(ちり・ゆきえ)さんをモデルにした映画「カムイのなげき(仮)」を制作する。

同映画は、アイヌ文化と共に、大雪山国立公園を有する同町が「大雪山文化」を次世代に伝えることを目的としたもの。
同町が企画し、「写真甲子園0・5秒の夏」の菅原浩志氏が監督を務める。
2022年からロケをスタートし、2023年秋の公開を目指す。

12161000

アイヌの血を引く知里幸恵さんは、失われつつあったアイヌの伝統文化(口承叙事詩「ユカㇻ」)を日本語に訳した「アイヌ神謡集」を書き上げ、わずか19歳で夭逝(ようせい)。

同映画は、彼女の生きた姿を元に、明治・大正期、土地や生活を奪われ衰亡の危機に瀕していたアイヌ⺠族の生活や伝統・文化を、雄大な北海道の自然の中に描き出す創作物語となっている。
撮影は2022年7月からスタートし、旭岳を中心とした同町内だけではなく、北海道各地でも行う予定。

同町では現在、製作費2億5,000万円を集めることを目標に、ふるさと納税、企業版ふるさと納税で寄付を募っている。